家族の関係に悩みを抱えていたら、専門家の視点に触れてみるのも改善のきっかけになるかもしれない。公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングを提供するNPO「カウンセリングオフィスSARA」 (横浜市)は、市民講座「揺らぐ現代の家族関係の問題とは-家族療法の観点から-」を、12月22日(日)13時30分~16時にオンライン(Zoom)で開催する。
SARAに寄せられる人間関係の相談においても、「家族」のテーマは多いという。子育ての相談に限らず、成人している子どもと親のこじれている関係、夫婦関係に関する相談、離婚や再婚に関する相談も多く寄せられている。家族間のコミュニケーションがうまくいかず、思いやりや愛情をうまく伝えられない、つい責めたり怒ったりしてしまう、相手のためを考えてやっていることが良い結果につながらないというケースもあるという。
今回の市民講座の講師は、明治学院大学心理学部心理学科教授で、家族療法の専門家の野末武義氏。家族で起こりやすい問題の傾向やコミュニケーションのコツなど、家族関係がうまくいくためのヒントを解説する。
参加費は1人500円、定員は80人(先着順)。市民講座「揺らぐ現代の家族関係の問題とは」専用フォーム から申し込み後、自動返信のメールにあるクレジットカード決済か銀行口座へ参加費の振り込みを済ませると、事務局が確認後、1週間以内に当日の案内が送られる。
野末氏は、個と関係性のバランスを重視した統合的心理療法の探求にエネルギーを注いでいる。主な著書に『夫婦・カップルのためのアサーション』(金子書房)、『家族心理学〜家族システムの発達と臨床的援助~第2版』(有斐閣ブックス)などがある。