
ビジネスでも私信でも、いわゆる「手紙」を書くことがめっきり減っている。良くてメール、やり取りの多い相手ならSNSが主流だ。でも、じっくり文字を書くと考えや気持ちが整理でき、サクッとキーボートを打つのとは多少異なる時間を持てることがある。そこで、ゆっくりと手紙を書くことで自分自身と向き合う場所「手紙処(てがみどころ)」(手紙寺・東京)が、東京・日本橋浜町にこの秋オープンする。営業時間は11時~19時(定休日あり)。入場料制・予約不要。
「手紙処」は、手紙を書くために作られた静かな空間。これまで證大寺に付随し千葉県船橋市と東京都江戸川区に設置されている。便せんや封筒をそろえ、いつでも誰でも訪れて手紙を書くことができる。日常からほんの少し離れて、さまざまな思い出や感情、大切な人への思いなど、自分の心と向き合う時間を過ごせる。手紙を書くことに適した環境に加え、職員がセレクトしたレターセットなどの販売や、手紙を書き残していく新しいサービスの運用もある。書いた手紙をお寺でおたき上げする「手紙参り」用ポストも設置し、手紙やグリーフケアに関するイベントの開催も予定している。