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粋な伝統の仕事着、前掛けの展示販売 銀座伊東屋とのコラボイベント

 かつての割烹着(かっぽうぎ)がエプロンになり、「前掛け」という言い方もあまり聞かなくなっているが、お店で働く人が厚手の前掛けをして働く姿は、個人商店や市場などで見た記憶がある。日本の伝統の仕事着「前掛け」を展示販売する「銀座の前掛け展」が10月31日(金)~11月13日(木)に、東京・銀座の伊東屋(東京)本店で開催される。前掛け専門店エニシング(東京)とのコラボ企画。

 前掛けは、働く人たちの腰を守り、衣類の破れやけがを防止することから、商人を中心に働く人々に重宝されてきた。その起源は15世紀にさかのぼるといわれるが、江戸時代に今の形になり、明治時代からユニフォームや広告宣伝として「屋号」が染め抜かれるようになったのだそうだ。綿の糸で厚く織られた長方形の生地と紅白のひもというシンプルなつくりの中に、先人たちの知恵が隠された日本伝統の仕事着。改めて見ると、なかなか粋だ。

 前掛けの産地・愛知県豊橋市で約100年前に作られた昔ながらの「シャトル織機」を使い丁寧に織られた前掛けは、丈夫でやわらかな風合いが魅力。伊東屋オリジナルデザインの前掛けやトートバッグのほか、銀座の老舗7店のロゴやモチーフをあしらった前掛けも登場する。

 時間は平日10時~20時、日曜・祝日は10時~19時。