カルチャー

世界最大級の墨絵ミュージアム「豊川稲荷 西元祐貴美術館」開館 プロジェクションマッピングなど五感で味わう没入型アート体験も

 

 黒と白の世界。モノトーンだからこその躍動感や力強さという魅力が、墨絵にはある。愛知県の豊川稲荷(妙厳寺・愛知県豊川市)に、墨絵ミュージアム「豊川稲荷 西元祐貴美術館」が9月27日(土)に開館する。こけら落としの展⽰は「時代」をテーマにした西元祐貴特別展⽰だ。

 国内外から多くの人が訪れる日本三大稲荷の一つ、豊川稲荷は、「出世いなり」として武士や庶民にあつく信仰されてきた。2026年には72年ぶりの「午年開帳」が、2030年には本殿創建100年を記念した「大開帳」が予定されており、その記念事業として「旧寺宝館」が新たに美術館として生まれ変わる。

 企画のコンセプトは「〜時代を超えて、縁を繋(つな)ぐ〜」。豊川稲荷と墨絵・陶墨画アーティストの西元祐貴氏の墨絵プロジェクトが形になった。館内では、プロジェクションマッピングや音・光の演出が、作品と空間を融合。見るだけでなく、五感で味わる没入型アート体験が待っている。10月に開催される第20回アジア競技大会に合わせて展示される特設エリアもある。

 ⼊館料は当日1500円、中学⽣以下は無料。開館⽇は土日祝日10時~16時 (最終受付)。なお、9月27日(土)のチケットは数量限定のため完売。