エレガントで歴史の重みを感じる京町家。残してほしいと“外野”が言うのは簡単だが、歴史や伝統の理解なしには保存もおぼつかない。そこで、歴史的建造物での体験を通じて次世代への文化継承を促進する新たな試みとして、2月15日(日)に京都市の国登録有形文化財「生谷家住宅」で、ワークショップイベント「〜あさゆうごと〜」(バリューマネジメント・大阪市)が開催される。講師を迎えての伝統工芸手描友禅の彩色体験や和装コーディネートを楽しむことができる。
京都市内では、年間約800軒の京町家が消滅しているという。京町家を守り継ぐ方法や住み継ぐ人をどう創出するかは大きな課題。イベントでは、京都の歴史的建造物を舞台にした和装体験や伝統工芸の魅力に触れる機会を作り、京町家や京都の文化、まちの魅力への理解促進を目指す。
生谷家住宅は、江戸末期から明治初期の商家の姿を今に伝える、上京室町の貴重な京町家。かつては「万(よろず)や」の屋号で親しまれ、西陣の歴史と共に歩んできた。館内には、天窓から光が降り注ぐ重厚な梁(はり)の吹き抜け構造や、尾形光琳の屋敷跡にちなんだ名庭「光臨の庭」を望む座敷など、当時の形態意匠が美しく保存されている。普段は非公開の、京都の伝統的な暮らしの美学が息づく特別な空間だ。
手描友禅の彩色体験では、桜柄の「半衿(えり)」とハンカチを鮮やかに染め上げる。そしてこの半衿と、京都の老舗「お衣裳さわらぎ」の和装を組み合わせる特別なコーディネート体験を実施。和装の選び方とアイテムの組み合わせのポイントなどを聞いて、記念撮影もできる。
時間は13時〜17時。参加費は一組税込み3000円、夫婦またはカップルでの参加が条件。定員は8組16人で、先着順で定員に達し次第、締め切り。予約は申し込みフォームで受け付ける。










