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英B&Wが中核スピーカーシリーズを一新 最上位モデルの技術を投入

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 英国のスピーカーメーカー、B&W(Bower &Wilkins・ディーアンドエムホールディングス・川崎市)は、同社の中核を成す700シリーズを一新。9月下旬から順次発売する。新ラインアップは、フロアー型が「702 S3」(54万4,500円~・/1台)、「703 S3」(47万3,000円~・/1台)、「704 S3」(31万9,000円~/1台)、スタンドマウント型が「705 S3」(53万9,000円~/ペア)と「706 S3」(35万2,000円~/ペア)、「707 S3」(28万1,600円~/ペア)のほか、センタースピーカーやサブウーファー、専用スタンドなど、全10品目となる。価格はすべて税込み。

 昨年、モデルチェンジした最上位800Series Diamondで開発された新技術を投入した新シリーズ。キャビネットの頭頂部に配置した独立したハウジングに収めるトゥイーター・オン・トップはB&Wスピーカーのひとつの特徴だが、その搭載モデルに703 S3が加えられ、ラインアップの半分がこの方式となった。トゥイーター本体は、アルミ削り出しのハウジングは長さが長くなり、雑音の吸収効率などが向上。ドライバーも、磁気回路がパワーアップされた。なお、本体内のユニットを収めるほかのモデルでも、ドライバーの改良や効果的なマウント方法をとるなど、同等のパフォーマンスを得るべく改良を受けている。

 さらに707 S3、706 S3、705 S3のミッド/バスユニットには、800シリーズで得た新技術であるバイオミメティック・サスペンションと呼ぶ新素材・新形状のダンパーを採用。ドライバー動作時の不要なノイズを大きく低減している。

 キャビネットは、フロントバッフルが緩やかな曲面となり放射特性を向上させた。全モデルともにバスポートが大口径化されて低音を強化している。また最上位の702 S3では、底面に下向きにバスポートを配置して、より800シリーズに近い構成となっている。スピーカーターミナルも800シリーズに近似したステンレスクロームの台座をもつ強固なものとして、音質にも影響する共振の排除と確実な接続を可能している。