リコーイメージング(東京)は、フィルムコンパクトカメラ「PENTAX(ペンタックス)17」を発売した。昔ながらの35ミリ判フィルムを使用。手動の巻き上げ、ゾーン選択式のピント合わせなど、あえて往年のアナログ感覚を維持して、全自動化することなくカメラを操作する楽しみを加えている。希望小売価格は、10万7000円(税別)。
フィルムカメラの所作が楽しめるように、手動の巻き上げ機構はかつてのPENTAX一眼レフを継承して音や感触は往年のもの。またフィルムが簡単にセットできる仕組みで、初めてのフィルムカメラでも確実にフィルムがセットできる。このほか、クランクによるフィルム巻き戻しや、ダイヤル操作による露出補正、ISO感度設定など、撮影者の意図や創造性が生かしやすい操作系となっている。
35ミリ判フィルム1コマの約半分を使用するハーフサイズで、通常のカメラ保持では縦位置となり、スマートフォンと同じ感覚で撮影が可能。レンズは専用に新設計した25mm/F3.5の固定焦点。ピント合わせは近距離から遠距離まで6つの範囲から選ぶゾーンフォーカス式で、約0.25mのマクロ撮影が可能。
7種類の撮影モードがあり、全自動のAUTOのほか、夕暮れ時などの低速シャッター、夜景や花火のバルブなどの各モードに設定可能。独立した露出補正ダイヤルも備え、こだわりの撮影が収められる。フィルムISO感度は、50~3200まで9段階で対応。大きさと重さは、約127.0mm(幅)×78.0mm(高)×52.0mm(厚)/290g。