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志田未来「どうする家康」で今川氏真の妻・糸役 「糸は秘めた芯の強さを持つ女性だと思います」

 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第12回「氏真」が26日に放送され、今川氏真の妻・糸を演じた志田未来からコメントが届いた。

 本作は、徳川家康(松本)の生涯を新たな視点で描く大河ドラマ。志田が演じる糸は、今川・北条・武田が三国同盟を結んだ折に、氏真(溝端淳平)に嫁いだ北条氏康の娘。今川義元(野村萬斎)亡き後、家臣たちの裏切りが相次ぐ中、孤独を極める氏真を支える。

 志田はこれが大河初出演。収録に参加した感想を聞かれると、「初日はとても緊張していましたが、リハーサル時にキャストの皆さまやスタッフの方々がいいものを作ろうとアイデアをたくさん出し合っている姿を拝見し、とてもすてきなチームに参加させていただけたことを光栄に思います。目まぐるしい時代の中でも、一人一人が愛を持って必死に生きる姿が印象深い作品だと思いました」と語った。

 「糸をどのような人物と捉えて演じたか」を問われると、「氏真と出会った頃は、糸自身、脚が悪いこともあり、氏真の足を引っ張らないように一生懸命付いていこうと必死だったと思います。劣等感などから自暴自棄になっていく氏真と共に過ごすことで、氏真を支えたいという気持ちが日に日に大きくなっていったのだろうと感じました」とコメント。

 一方、「ただひたすら見守るというのは、強くなければできないと思うので、秘めた芯の強さを持つ女性だと思います。長い期間を懸けて12話を撮影できたことが自然と糸の気持ちを作ってくれたので、役作りにおいて大きかったと思います」と振り返った。

 また、「氏真の生きざまに対する糸の思い」を聞かれると、「氏真の孤独や嫉妬も、全て理解した上で、尊敬する父親に認められたいという思いも尊重しながら、氏真にしかない良さがあることをずっと信じていたと思います」とコメント。

 糸が義元の真の思いを伝え、氏真の自害を思いとどまらせる第12回のラストシーンについては、「糸が初めて氏真に思いを伝え、そっと肩に手を添え、氏真と共に生きていきたいと伝える大事なシーンだと思っていたので、丁寧に大切に演じました」と振り返った。

 溝端との共演は約10年以上ぶり。志田は「溝端さんは空き時間にいつも話しかけてくださるので、10年ぶりという感覚を忘れるぐらい自然に撮影に入ることができました」と明かした。

 続けて、「脚を引きずる糸をどこでどうサポートするかなど気にかけてくださったので、溝端さんと2人で話し合いながら、真摯(しんし)に向き合って作っていけました」と語った。