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「季節のない街」「キャッツを超えた!」「訳分からんパワーがすごい」

「季節のない街」「キャッツを超えた!」「訳分からんパワーがすごい」 画像1

 企画・監督・脚本、宮藤官九郎氏によるドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の第三話「半助と猫」が、19日深夜に放送された。

 本作は、黒澤明監督が『どですかでん』(70)として映画化したことでも知られる山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる街を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある街へと置き換え、現代の物語として再構築。街にやってきた主人公が住人たちの姿に希望を見つけ、人生を再生していく姿を描いていく。(*以下、ネタバレあり)

 三木本(鶴見辰吾)に報告する住民のネタに困った半助(池松壮亮)は、飼い猫のトラ(皆川猿時)の悠々自適な生活について書き始める始末。

 次に半助が目をつけたのはホームレスの親子。父(又吉直樹)と息子(大沢一菜)は、仮設住宅の敷地内に段ボールハウスを作り、街の外で息子が食料を調達することで暮らしていた。

 父親は「リッチマン」と書かれたトレーナーを着ており、もとは大卒のエリートとうわさされるほどのインテリのようにも見える。半助は、三木本にホームレス親子のことを報告するが、それが予期せぬ事態を巻き起こす。

 放送終了後、SNS上には、「3話目も見た。やっぱりこれは詩だよね。 正しいことやあるべき姿じゃなくて、どうしようもない状態やどうでもいいことを描いて、見ている人の気持ちを動かす。これがドラマの醍醐味(だいごみ)な気がする。原作も読んでみたいな」「毎週泣いている。まだ3話なのに」「訳分からんパワーがすごい」などといったコメントが見られた。

 また、半助の飼い猫のトラを擬人化したことについて、「キャッツを超えた!」「皆川さんのトラがかわい過ぎた」「皆川猿時さんの猫は反則だよ。面白いに決まってるでしょ」といった声が上がった。

 そして、ホームレスの親子についての、「仮設住宅はナニで家をなくした人のためのもので、もともと家がなかったホームレスには居住権がないという行政の冷たさ」「又吉直樹さん、ホームレスの役だったんだ。ホームレスの親子が生きていてホッとした。ダンボールの家が取り壊されちゃってどうしているのかと思った」などのコメントもあった。