サケの頭と大豆、根菜、酒かすを煮込んだ「しもつかれ」は、栃木県で1000年続く郷土料理。稲荷神社への供え物として作られ始めた行事食といわれ、各家庭の作り方や味付けによる味の違いも楽しまれてきた。学校給食でも食べられるほど栃木県に根付いた料理である一方、見栄えの悪さや魚の生臭さ、酒かすの香りから、苦手意識を持たれやすいという。
伝統的で栄養豊富なしもつかれを、より多くの方に楽しんでもらいたいと、栃木県の大学生、とちぎユースサポーターズネットワーク(栃木県宇都宮市)、ユーユーワールド(宇都宮市)、しもつかれブランド会議、Cooking&Glow(宇都宮市)が共同で、「ご飯にかけるしもつかれ」を開発した。2024年5月から商品開発を進めた同商品の販売を、2月上旬から4月いっぱいまで販売する予定。同商品を扱う栃木県内の協力店を募集している。
これまでのしもつかれの良さを残し、食べやすくアップデートした「ご飯にかけるしもつかれ」。一般的に使われるサケではなく、ヤシオマスを材料に使い、魚の生臭さを改善。初心者や酒かすの香りが苦手な人も食べやすいように、酒かすの量を控えめにした。見栄えも重視し、ヤシオマスの骨や皮を丁寧に取り除き、ニンジンを多く配合して色鮮やかで食欲をそそる色合いに仕上げている。素材の大根、人参、大豆、ヤシオマス、油揚げ、酒かすはすべて栃木県産で、保存料不使用。しょうゆと塩というシンプルな調味料が素材のうまみを引き出し、ご飯のおかずや、お酒のおつまみのほか、さまざまなアレンジレシピにも活用できる。
瓶詰めで常温保存可能。賞味期限は商品製作から180日間。内容量100g。希望価格小売価格は600円(税別)。供給可能量600個。