母親の胎内にいたときから生後4週間までの間に発生した脳への損傷によって引き起こされる運動機能の障害「脳性まひ」。発語が難しかったり体が自由に動かせなかったりなど、症状や特性は人それぞれで、寝たきりで医療的ケアが欠かせない人もいれば外見からはほとんど症状が分からない人もいるという。知的な遅れがある人も、ない人もいるといったことは、一般的にはあまり知られていない。
10月6日の「世界脳性まひの日」は、世界各国で開催されている脳性まひの啓発デー。俳優の東ちづるさんが代表を務める一般社団法人「Get in touch」(東京)は同日、脳性まひ当事者たちと東さんが語り合う参加型イベント「生きづらさだヨ!全員集合」を、東京・港区の「dōTERRA Japanビル B1ホール」で開催する。15時~17時。館内バリアフリー、障害者トイレあり、手話通訳あり、低学年までの子どもが楽しめるプレイスペースあり。
Get in touchは、東さんらが2011年に活動をスタートし、2012年に法人化。アートや音楽、映像、舞台などのエンターテインメントを通じて、だれも排除しない「まぜこぜの社会」を目指して活動している。4月 2日の世界自閉症啓発デーを「Warm Blue Day」と命名し、企業・自治体などに「東京を青く染めよう」と呼び掛ける「Warm Blue キャンペーン」を10年以上続けてきた結果、「世界自閉症の日」に対する社会の認知度を上げることに貢献した。「世界脳性まひの日」についても「Warm Green Day(ウォームグリーンデー/あたたかなみどりの日:WGD)と名付け、昨年から当事者団体と協力してイベントや各地のシンボルのグリーンライトアップ活動をスタートした。2回目の今年は、昨年同様、脳性まひの人々のリアルな声を聴く参加型イベント「生きづらさだヨ!全員集合」を「世界脳性まひの日」当日に開催するほか、東京都庁や神奈川県庁、フジテレビ、今年から新たに富山県などでもグリーンライトアップを行う。
また、全国でアートに取り組む福祉施設と連携してグリーンアートを制作し、作品や制作風景をフォトシュシュやSNSなどで紹介する。さらに今年からウォームグリーンデーを応援する人たちにアンバサダーになってもらうなど、活動を通じてより多くの人々がつながることを目指す。
イベント参加料金は大人1000円、障害者手帳のある人・大学・大学院生・専門学生500円(いずれもプレゼント付き)、高校生以下無料。寄付金つき参加チケットは4000円で、入場時にリターンとしてBEAMSオリジナル「Get in touch スタッフTシャツ」とプレゼントを引き換える。詳細・申し込みはチケット販売サイトPeatixで。