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クリーンエネルギー研究開発分野の国際会議、福島で開催 カーボンニュートラルを目指し国際連携、第5回RD20

クリーンエネルギー研究開発分野の国際会議、福島で開催 カーボンニュートラルを目指し国際連携、第5回RD20 画像1
産総研 「第5回RD20」(テクニカルセッション)

 

 2023年10月4、5日、第5回「クリーンエネルギー技術に関するG20各国・地域の国立研究所等のリーダーによる国際会議(RD20、Research and Development 20 for Clean Energy Technologies)」が福島県郡山市で開催された。17カ国・地域から延べ392人がリアルで参加し、31カ国・地域から延べ963人がオンラインで参加した。

 RD20とは、カーボンニュートラルの実現に向けて、G20(20カ国・地域)各国の最先端技術開発を行う主要な研究機関による国際連携の強化とイノベーションの促進を目指す国際的な研究開発の枠組みで、2019年に始まった。今回は、経済産業省が主催する、脱炭素とそれによる経済成長・発展を目指すGX(グリーントランスフォーメーション)の実現を目的とした「東京GXウィーク」の一環として開催。

 今回の会議は、第4回RD20で採択された「リーダーズレコメンデーション」に基づき実施され、若手育成を国際的に推進するサマースクール、水素の大量導入に必要な技術や制度を議論する国際ワークショップ、太陽光および水素タスクフォースなどが国際連携の成果として報告された。

 今後は、エネルギー転換を加速するためさらなる連携の強化を目指し、これまでの活動を拡充していくとともに、人材育成を目的としてRD20機関で研究者を相互に一定期間派遣するRD20研究者交換プログラム、RD20の活動状況をまとめ今後の連携を促進するためのポータルサイトの創設などが推奨事項として採択された。

 詳細はRD20公式サイト。