株式会社共同通信社は11月24日、同社本社(汐留メディアタワー)内の会議室でシンポジウム「持続可能な食~食からエシカル消費を考えてみる~」を開催した。
農畜産物流通コンサルタントの山本謙治・新渡戸文化短期大学客員教授が「日本のエシカルフードのこれから」と題して基調講演し、「日本の消費者は人権や生物多様性に対する関心が低く、食事の評価がおいしさに偏重している」と指摘、絶滅危惧種のウナギを食べることに対する抵抗感が乏しいことを例示した。
続いて、一般社団法人日本食農連携機構の木村吉弥常務理事が「持続可能な食への取り組み」と題して特別講演し、イチゴや畜産など生産現場や、量販店など流通業の実践例を紹介した。
また、株式会社矢野経済研究所フードサイエンスユニットアグリ・食糧グループの廣瀬愛上級研究員が「フードテックで実現する持続可能な食の未来」と題して特別講演し、代替肉の市場動向などを説明した。
後半は、「いまから始められるエシカルフードアクション」をテーマにパネルセッションが開かれ、消費者、生産者、食を担う企業などそれぞれが、実行するべき具体的な行動について語り合った。
シンポジウムは、Tカードみんなのエシカルフードラボ(CCCMKホールディングス株式会社)との共催で、農林水産省と消費者庁が後援した。