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13年前、大川小学校で何が  「地震発生から津波襲来までの51分間」

 東日本大震災を題材にした映像インスタレーション、「地震発生から津波襲来までの51分間」が、東京工芸大学中野キャンパス6号館地下1階ギャラリーで3月17日まで展示されている。震災時に宮城県石巻市大川小学校で起きた津波事故を題材にしたもの。地震発生から津波襲来までの51分間の出来事と、事故後の行政対応を多角的に探る作品だ。img_387061_1

 同大芸術学部インタラクティブメディア学科の野口靖教授と、映像作家の三行英登氏の共同研究の成果。地震発生から津波襲来までの51分間に、大川小学校で何が起こったと考えられているのか、また事故後の行政対応について、報道記事や書籍など事故後十数年のあいだに蓄積されたさまざまな資料を丹念に調べ、関係者への取材を重ねてきた。これらの調査を通して得られた「事実」をベースに、独自の解釈を含む映像作品を作成。大川小学校事故に内在する問題について、多角的な視点を提示している。入場無料。img_387061_2