「みんなのソナウレ」で、いま一度、災害に備えましょう! 東日本大震災から10年、損保ジャパンが呼びかける防災・減災プロジェクト

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10年前に比べて防災意識が高まっている人は7割以上

 春は出会いと別れの季節と言われます。卒業や入学、就職や転勤など、人生の転機となるメモリアルなイベントも多いシーズンです。何かと落ち着かないという人もいるかと思いますが、今年の春は特別な春。ちょっと落ち着いて、「防災」について考えてみませんか? そうです。2021年3月11日で、あの東日本大震災からちょうど10年になるのです。
 10年前の出来事か・・・と感慨にふけるのは早すぎます。つい先日、2月13日23時08分にも、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生しました。最大震度6強を観測したものの、幸い津波の発生はありませんでした。驚いたことに、気象庁は2011年の東日本大震災の余震とみているのです。10年目の3月11日を目前に、「備えは大丈夫か?」と警告するかのようなタイミングでした。
 みなさんは自然災害にどう備えているでしょうか。損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)が、実施している「災害への備えに関するアンケート」の調査結果を見てみましょう。調査期間は2020年11月16日~18日、調査対象は全国の30歳以上の男女(有効回答数1,320)です。
 最初に「東日本大震災から、防災への意識は高まりましたか?」と聞いたところ、「非常に高まった」(21.0%)「ある程度高まった」(53.5%)という結果になり、合計で7割以上が防災意識を高めていることがわかります。

質問:東日本大震災から、あなたの防災への意識は高まりましたか?
質問:東日本大震災から、あなたの防災への意識は高まりましたか?

 「居住する地域で大きな自然災害が発生する確率が年々高まっていると感じますか?」という質問に対しては、「とても感じる」(22.4%)「ある程度感じる」(51.3%)と、7割以上の人が自然災害の危険を感じています。

質問:あなたがお住まいの地域では、地震や台風、大雨などの大きな自然災害が発生する確率が年々高まっていると感じますか?
質問:あなたがお住まいの地域では、地震や台風、大雨などの大きな自然災害が発生する確率が年々高まっていると感じますか?

 しかし、「自然災害への備えを何かしていますか?」(複数回答)という質問には、「特に何もしていない」(38.3%)が最も多く、「地震や津波に備えている」(33.8%)「台風に備えている」(32.7%)「大雨や洪水に備えている」(26.2%)を上回りました。地域別に見ると、「特に何もしていない」の割合が多かったのは「北海道」(44.2%)「四国地方」(43.6%)「中国地方」(43.0%)で、最も少なかったのは「九州地方」(30.3%)でした。

質問:現在、あなたのご家庭では、自然災害への備えを何かしていますか?
質問:現在、あなたのご家庭では、自然災害への備えを何かしていますか?

防災グッズのプレゼントにインフルエンサーやユーチューバーによるライブ配信も

 この結果から明らかになったのは、10年前に比べて防災意識は高まっているものの、特に何もしていないという人も4割近くいるという現状です。自然災害が多く発生する日本においては、心配な状況ですね。そんな中、アンケートを実施した損保ジャパンは、東日本大震災から10年が経つ2021年の3月11日を前に、創業時から脈々と受け継がれた「人々を罹災から守る」という使命感で、災害への備えについて改めて考え、行動に移すきっかけをつくるべく、防災・減災の意識向上に向けた「みんなの“ソナウレ”意識向上プロジェクト」を展開することを決めました。いったいどんな内容なのでしょうか? 損保ジャパン広報部メディアグループ グループリーダーの渋谷洋一さんにお話をうかがってみましょう。

――まず、このタイミングで防災・減災プロジェクトを行う目的を教えて下さい。

渋谷 我々が行ったアンケートの結果から、防災を意識はしているけれど動き出せていない方が世の中にはまだまだ多いということが分かりました。そこで、東日本大震災から10年ということで災害を意識する機会も多いこのタイミングに合わせて、防災意識を改めて高め、行動してもらうきっかけを作れないかと考えました。いま一度、備えましょうというのが最大の目的です。

――どんなプロジェクトでしょうか?

渋谷 “備えあれば憂いなし”ということで、「みんなのソナウレ意識向上プロジェクト」というタイトルで、当社の公式インスタグラムを活用してキャンペーンを行います。具体的には、皆さんの個人のアカウントから当社のアカウントをフォローしていただいて、当社が投稿する質問に対して回答していただくことで応募となります。そのなかから抽選で171人の方に防災グッズなどがプレゼントされます。併せて、インスタグラムのインフルエンサーやユーチューバーによる、防災・減災のトークライブを複数回、実施する予定です。

キャンペーンの応募方法
キャンペーンの応募方法

――SNSを使ってキャンペーンを行うのはどうしてですか?

渋谷 今回、キャンペーンの対象を主に20代から30代にしようと考えました。その世代が多く利用している媒体がインスタグラムだということです。20~30代は、おそらく防災意識はまだそれほど高くない世代だと思われますが、就職や結婚などライフイベントが多く、環境が変わるタイミングが多い世代でもあります。キャンペーンによって家族やパートナーなど「守りたい誰か」を意識してもらい、防災のための行動変容につながればと思っています。

――プレゼントされる賞品はどういうものですか?

渋谷 災害が起こった時に必要となる物として最もイメージしやすいものは防災グッズだと思いますので、非常時持ち出しリュックなど防災・減災に関する賞品を予定しています。防災意識を高めてもらうことがキャンペーンの目的ですので、手元にあることで防災意識が高まる物をお届けしたいと考えています。

――プレゼントの当選者が171人というのは、中途半端な数ですね?

渋谷 171人は、NTTの災害伝言ダイヤル171に合わせたんです。ふだんの生活では意識もしない番号だと思いますが、いざ、災害が起きた場合にはとても重要な番号になります。
 災害時には、携帯電話がつながりにくいとか基地局がやられてしまってつながらないという状況に遭遇すると思います。そのときに災害伝言ダイヤルの番号を知っていれば、家族との連絡手段を確保できる可能性が高まります。それを意識してもらうために、あえて171人という数にしました。

――キャンペーンで行われるインスタライブはどんなものになりますか?

渋谷 大きく二つに分かれていまして、一つはいわゆるインフルエンサーといわれる方々のアカウントからライブ配信をしていただくもの。もう一つは当社の公式アカウントから配信するものです。インフルエンサーの方は4人ほどを予定していまして、特に20~30代の方に支持をされている方たちです。内容は防災に関することで、防災グッズの紹介であるとか、災害時のヒントになることといったテーマで語っていただきます。それぞれの得意分野、例えばアウトドアに関する情報発信をされている方であればサバイバル術のようなことが出てくるだろうなと期待しています。当社の公式アカウントから実施するライブ配信では、3月9日に「3時のヒロイン」さんと「真夜中の12時」さんのコラボ配信、3月10日には「カジサック」(キングコング・梶原)さんに登場いただき、ライブ配信をします。

――オンラインセミナーも行われるようですね。

渋谷 Zoomを使ったオンラインセミナーでは、外部の有識者の方にご登場いただいて、企業として求められる対応やこれからますます重要となる防災・減災サービスなどを語ってもらい、参加者それぞれが未来の防災について考える機会としていただきたいと思っています。SNSによる配信は柔らかめで、こちらはアカデミックな内容と言えるかもしれません。日程は、3月10日(水)15:00~17:45となっています。(申込サイト:https://pro.form-mailer.jp/fms/99970692203961

損保ジャパンの願いは災害が起きる前にも多くの人の役に立つこと

――東日本大震災10年ということで、多くの企業がさまざまなキャンペーンを行っています。損保ジャパンさんが、防災・減災に力点を置かれた理由を教えていただけますか。

渋谷 保険会社の仕事という意味では、当社に求められているのは、自然災害が起こった後の補償をいかに早くご契約者さまにお届けするかです。では、何も起こらない時には役に立たなくていいのかという問題意識は、SOMPOグループ全体として、ここ数年発信しているテーマです。つまり、事故が起こった時だけの存在ではなくて、事故が起きていないうちからご契約者さまとつながっていたい、お役に立ちたいという強い思いです。
 「安心・安全・健康のテーマパーク」がSOMPOグループ全体のブランドスローガンですが、損保ジャパンは、「保険の先へ、挑む。」というスローガンを掲げています。例えば自動車保険では、事故の多い場所を知らせてくれる携帯アプリの開発などがまさにそうです。
 事故に遭わない方法を模索することは、すべてのご契約者さまに安心・安全をお届けするというグループ全体の目標の実現にもなると思っています。
 日本は地震大国ですし、他にも大雨や大雪など、いつどこで自然災害が起こるかわかりません。被災したときはもちろんですけれども、災害が起きる前にも多くの人の役に立ちたいというのが損保ジャパンの願いです。
 アンケート結果からも分かるように、重要なのは防災を意識したあとにどう行動に移すかです。きっかけというのもすごく大事だと思いますので、今回の我々のプロジェクトによって、防災のアクションを起こす人が1%でも2%でも増えてほしいと思います。

 何かと後回しになりがちな「防災」。自分が災害に遭うなんて考えたくもないことですから、無理もありません。「自分は大丈夫」と都合のいい方に考えがちなのも人間の心理だと言います。しかし、「守りたい誰か」を意識して、ぜひ行動しましょう。防災グッズの確保、備蓄品の見直し、ハザードマップや避難ルートの確認、家具の固定や地震保険の検討などなど、備えておきたいことはたくさんあります。まずは、損保ジャパンの「ソナウレ意識向上プロジェクト」に参加することから始めてもいいかもしれません。

キャンペーンの詳細はこちら→https://www.sompo-japan.jp/sonaure/

損保ジャパン公式インスタグラムはこちら→https://www.instagram.com/sompo_japan_official/