ふむふむ

三大都市圏での平均時給 5月度の集計で過去最高を更新! 

 物価上昇に呼応するかのように給料は上がっているが、果たして、春闘などで話題になった大企業の正社員だけではなく、派遣社員全体にまで給与上昇の流れは波及しているだろうか? エン・ジャパン(東京)が運営する「エン派遣」では、サイトに掲載されたすべての職種の求人情報をエリア別に集計、募集時の平均時給分析を行なっているが、2024年5月度の集計結果で三大都市圏の平均時給が過去最高を更新した。 

 新型コロナウイルスの5類化から1年経過したこの時期、求人数の増加と時給の低い官公庁系の求人減少により、平均時給が上昇しているという。 

 集計によると、2024年5月度の三大都市圏平均時給は1699円(前月比+5円・0.3%増、前年同月比+36円・2.2%増)となり、過去10年間で過去最高額を更新。ちなみに、前年同月比を上回るのは21カ月連続となり、給与上昇が続いている。 

 エリア別では、前年同月比で関東のみ0.6%プラスの1756円(前年同月比+10円)で、関西は1.5%マイナスの1483円(同-22円)、東海は前年同月と変わらない1431円だった。

 職種別では、オフィスワーク・事務系は1650円(前年同月比+42円)で過去最高額を更新。求人数は8.9%の増加だった。時給2623円のIT・エンジニア系も、前年同月比+80円で過去最高時給を記録している。  

このほか、旅行代理店や航空系企業、音楽イベントなど娯楽にまつわる「データ入力」の求人も増加している。一方、ワクチン接種に関わる事務スタッフなど「官公庁系の求人」募集終了で、時給の低い求人が減少、平均時給が底上げされる結果になった。