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他人事にしない「ひきこもり」 高橋みなみさん・宮本亞門さんらと語り合うフェス 

 内閣府調査によると、病気などの理由がなく6カ月以上ほとんど外出しない「ひきこもり」の状態の人は、全国に146万人いると推計されているという。ひきこもりを“他人事”とせず、経験や関わりのない人にも理解を深めてもらいたいと、「ひきこもりVOICE STATIONフェス」が2月22日(土)13時から、東京・渋谷の渋谷ヒカリエホールで開催される。開催時間は13時~16時10分。

 厚生労働省が主催し、パルシステム生活協同組合連合会(東京)をはじめ当事者や家族会、支援団体など知見を有する企画委員の参加により開催。フェスはオンラインでも配信する。

 第1部は、2月19日(水)~24日(月)まで渋谷「n_space」で開催するアート展「“HIKIKOMORI” ANYONE?他人事じゃないかも展」参加のクリエーターをゲストに迎え、当事者・経験者とリモートでつなぎながら、ひきこもりへの誤解や偏見の解消を目指す。ゲストは、自身もひきこもりの経験がある演出家の宮本亞門さんや、現代美術家の渡辺篤さんなど8人のアーティスト。ひきこもり当事者との共創による漫画やVR、俳句とのコラボ写真、コラージュアートなどが生まれるまでのエピソードなどを語る。音楽クリエーターのヒャダインさんがプロデュースしたボカロ曲のミュージックビデオも公開する。

 第2部では、2024年に実施した全国キャラバンの報告をはじめ、経験者、支援者や「“HIKIKOMORI” ANYONE?他人事じゃないかも展」の企画に参加した学生とともに、誰もが生きやすい地域づくりについてパネルトークを展開する。参加者から事前に受け付ける質問に、経験者や家族、有識者が答えることで、ひきこもりへの理解を深めてもらう。

 イベント終了後の16時45分~19時に、ひきこもり当事者と経験者による当事者会と、当事者・家族・支援者などが立場を超えて対話する交流会を開催する。当事者と経験者のみが参加できるオンライン当事者会の場も用意。多様な価値観の人たちとのかかわりにいったんブレーキをかけて心を休めているのは、1人だけではないと伝い合える場を作る。

 フェスの会場参加の定員は100人。オンライン参加はYouTube Live配信。参加申し込みは専用フォームから。申し込み締め切りは、フェスが2月20日(木)17時、「ひきこもり当事者会・交流会」が2月3日(月)17時。