複数の土地を拠点に、生活と仕事をしていくスタイルに取り組む人が増えている。奈良市は、地元企業3社の新規事業にチャレンジするプログラム「ならわい」の参加者を全国から募集する。参加者が地元企業の新規事業開発に取り組むことで、奈良で働く・暮らすことを体験し、将来の移住や起業への機会を創出することを目的としている。事務局は、奈良市の創業支援施設BONCHIを運営する一般社団法人TOMOSU(奈良市)。
「ならわい」は、生きた学び、地域での実践、関係づくりが一つに重なったプログラム。実際に事業をつくってきた起業家たちの経験を学び、企業のリアルな課題と向き合い、現場に足を運びながら仲間とともに企画を作る。9月14日(日)から12月13日(土)の期間に5回行われるプログラムでは、奈良の起業家たちをゲストに迎え、志の立て方やビジネスモデルや戦略の在り方、チームビルティングやコミュニケーション、プロジェクトを円滑に進めるための知見などを伝えるトークセッションを展開する。
参加者は、9月から12月までの約4カ月間、現在の住まいに居住しながら、奈良市での活動とオンラインでの活動を併用してチームで新規事業や課題に取り組む。最終的に市内への移住や起業を目指すプログラムで、新規事業の取り組みだけでなく、地域のプレイヤーとのつながりを深める機会も設ける。
受け入れ先企業は、1909年創業で2026年度にリニューアルオープンを予定の「奈良ホテル」、2022年創業のいちご農園「6FARM」、1928年創業の地元密着の金融機関「奈良信用金庫」。
「ならわい」参加者募集開始に伴い、6月25日(水)に東京で連動イベントの開催、6月27日(金)、7月2日(水)・7日(月)にオンラインでプログラム説明会を開催する。プログラムの詳細や、申し込み方法などは、ならわい公式ウェブサイトに掲載している。
