世界最大級の花、ショクダイオオコンニャクという植物の開花が間近だという。花と葉が同時に出るというかなり珍しいケースだといい、神代植物公園(東京都公園協会・東京)では、12月12日も臨時開園、開花の翌日、翌々日には早朝開園も実施するという。
この花と葉が同時に出るというケース、記録に残る中では国内初、海外では2017年オーストラリアのアデレード植物園での事例以来、世界2例目になりそうだという。そのため花が小ぶりになっており、予想通り開花しない場合もあるとか。
ショクダイオオコンニャクは、インドネシア・スマトラ島に生育するサトイモ科コンニャク属の希少植物(絶滅危惧種)。別名をスマトラオオコンニャクといい、世界最大級の花を咲かせる植物として知られ、大きいものでは高さ3メートルを超えるのだそうだ。その名のとおりしょく台のような花を数年に一度咲かせるといわれており、その花は開花してから2日しか持たない。花は肉が腐ったような強烈な悪臭を放つことから「死体花」、またその大きさから「お化けコンニャク」と呼ばれることもあるという。国内での開花はまれで、同一株が複数回開花した例は限られている。開花状況は、神代植物公園ツイッターで確認できる。