“中華の鉄人”といえば、90年代のテレビ番組「料理の鉄人」(フジテレビ系)を知っている人にとっては、陳建一さんの気さくな笑顔が即刻思い浮かぶ。四川飯店グループ会長であり、日本中国料理協会会長の陳建一(本名:東建一)さんが3月11日、都内の病院で亡くなった。間質性肺炎で療養中だったという。
1956年東京生まれ。日本に初めて四川料理を広め、四川料理の神様と呼ばれた故陳建民の長男。東京中華学校を経て、高校、大学と玉川学園で学んだ。卒業後、父親の経営する赤坂四川飯店にて修業。1990年父の後を継ぎ赤坂四川飯店社長に。1993年フジテレビ「料理の鉄人」に中華の鉄人として出演し人気を博した。また「NHK きょうの料理」の講師のほか、テレビや雑誌、料理学校の講師など幅広く活躍した。
主著に『鉄人陳建一の中華料理』『陳建一の毎日のおかず』『本音で作る僕の料理』『鉄鍋の掟』『父の仕事を継ぐ 自分の味をつくる』などがある。
故人の遺志により葬儀は近親者のみで執り行われた。後日、お別れの会が開催されるという。