三重県いなべ市と大塚製薬株式会社(東京)が3月15日、健康づくりの推進事業等における包括連携協定の締結式を開催した。これは、健康を核とした地域の活性化、市民サービスの向上を図ることを目的に行う、密接な連携と協働による活動に関して基本的な事項を定めたもので、日沖靖(ひおき・やすし)いなべ市長と大塚製薬株式会社ニュートラシューティカルズ事業部東海支店支店長の平内秀司さんが署名を行った。
ニュートラシューティカルズとは、「栄養(ニュートリション)」と「医薬品(ファーマスーティカル)」の合成語で、「健康維持に有用である科学的根拠をもつ食品・飲料」を指す。大塚製薬の平内さんは、「先行きを見通しづらいからこそ、2つの事業を連携させた大塚製薬独自の健康エコシステムの提案により、未病対策・超高齢化・感染症予防・気候変動適応に備えるために自治体との連携を進めている」とし、いなべ市との締結をめぐり、「健康課題の側面的サポートを実施し、市民が健康で生き生きとした生活を送れるよう、当社が持つ健康に関する知見やコンテンツをお役立ていただきたい」とあいさつした。
続いて日沖靖いなべ市長が、「大塚製薬さんの最新技術や民間のノウハウを行政に入れていただくことは大変喜ばしい。今後とも一緒になって市民の健康増進に努めていきたい」と述べた。