カルチャー

第28回岡本太郎現代芸術賞の作品を7月15日から募集開始 “ベラボーな”作品で「時代を創造する者は誰か」を証明しよう

 1954年、芸術家・岡本太郎氏が43歳のときに出版した美術評論書『今日の芸術』には、「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていた。1996年に岡本氏が享年84歳で亡くなった直後、「岡本太郎記念現代芸術大賞」(2006年に岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称「TARO賞」が創設された。岡本氏の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問い続けてきた賞は、今年は第28回を迎える。応募作品を、7月15日(月)から9月15日(日)まで募集する。主催は、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館・川崎市岡本太郎美術館。

 応募規程に沿う作品であれば、その形状、技法等はまったく自由。美術のジャンル意識を超え、審査員を驚かす「ベラボーな」(岡本氏がよく使った言葉)作品を募っている。詳細は、川崎市岡本太郎美術館ホームページに掲載している。

 一次審査は11月中、最終審査・発表は、2025年2月上旬~下旬を予定。賞・賞金は、岡本太郎賞(1人)が200万円、岡本敏子賞(1人)が100万円。以上2人には岡本太郎記念館での作品展示の機会が与えられる。そのほか、特別賞(若干名)に総額50万円授与する。入選作品が決定した時点で入選者全員に10万円を授与。岡本太郎賞・岡本敏子賞・特別賞の賞金は、これに上乗せして支給する。

 入選・入賞作品は、さまざまな機会で公表するとともに、2025年2月下旬から4月中旬に川崎市岡本太郎美術館で開催予定の「第28回岡本太郎現代芸術賞展」で展示する。