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古代エジプトの化粧道具を展示

左から「ファイアンス製コール壺」 紀元前12世紀、エジプト /「青銅製手鏡」 紀元前13-12世紀、エジプト / 「陶製香油壺」 紀元前5世紀、ギリシア

 

 当時の人々の美意識に思いを巡らせる 美しく装うという気持ちに時代は無関係。化粧の起源は古く、旧石器時代ともいわれているのだそうだ。古代の遺跡からは人々が実際に化粧をしていたことを示す痕跡や、数多くの化粧道具が発見されている。ポーラ文化研究所(東京)の化粧文化ギャラリーでは、9月5日~12月13日まで、化粧の黎明(れいめい)期にフォーカスした「化粧のはじまり」展を開催する。

 古代エジプトの青銅製鏡(紀元前13~12世紀)やコール壺(紀元前12世紀)、古代ギリシアの香油壺(紀元前5世紀)、中東の化粧皿など約12点を展示するほか、古代エジプト、ギリシアのメークや装いを示す図版をパネル提示し、当時の化粧が持つ目的や役割、化粧道具や容器、原料について紹介する。Booksのコーナーでは、「起源」から連想した6つのテーマから選定した書籍が並ぶ。当時の人々の美意識を感じさせる化粧道具を通じて、古の化粧に思いを巡らせることができる。

 ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリーの所在地は、東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビルディング1F。開室日は木曜日・金曜日(木曜日は予約制、9月26日は休室)。開室時間は11時~17時(最終入室は16時30分まで)。料金は無料。 

ラシネ著『服装の歴史』第2巻(1888年刊)パネルでの紹介