カルチャー

登呂遺跡で稲刈りや石器づくり 弥生時代の体験イベントが10月6日にスタート

 日本初の水田跡が発見された静岡市の特別史跡、「登呂遺跡」。弥生時代の風景が広がる登呂の田んぼで、稲刈りや石器づくりなど、歴史文化が体験できる秋のイベントが10月6日からスタートする。

 登呂遺跡は、第二次世界大戦中の1943年、軍需工場建設の際に発見された。弥生時代の水田跡の遺構が確認された日本初のケースで、大量の土器や木製品などとともに、住居跡、倉庫跡などの居住域と水田域が一体となって確認され、「弥生時代といえば水田稲作」というイメージが定着する契機となった場所だ。

 その登呂の田んぼで「赤米収穫体験」(10月6日、13日、14日、20日、27日)や稲刈りに使う石器づくり体験、また通常は非公開の祭殿内が見られる「復元祭殿見学会」(10月5日)、登呂博物館ボランティアスタッフによる「登呂遺跡探検ツアー」(10月14日)などが実施される。夜には、普段は真っ暗な登呂遺跡の幻想的な姿が見られる「遺跡ライトアップ」(10月5日、6日、12日)などもある。登呂遺跡は観覧無料。イベントの詳細は登呂博物館のイベントページへ。