日本の主要道路である国道。全国には様々な国道がありますが、すべてが安全安心快適な道路ではなく、なかには整備が行き届いていない酷道と呼ばれる道路も存在します。そこで今回は、日本三大酷道に挙げられる国道439号、国道425号、国道418号についてご紹介。それぞれどうして走行困難なのかを紹介します。安全運転を遵守するためにも、あらかじめ押さえておきたいですね。
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カーブが多く急勾配! 林道にしか見えない区間もある「国道439号」
徳島市と四万十市を結ぶ「国道439号線」は、通称「ヨサク」と呼ばれる過酷な道路で知られています。道が険しく、走行の難易度の高いのです。
具体的には、道路の幅が非常に狭い区間が多く、対向車とのすれ違いが困難であり、場所によっては車1台分の幅しかありません。対向車が来ると一方がバックする必要があるのです。
さらにこの道路は山間部を走り、カーブが多く急勾配。雨の日や冬季にはスリップの危険もあり、初心者ドライバーには厳しい道路といえます。
また、国道439号は山間部に位置するため、舗装や補修が行き届いていない区間も。林道にしか見えないような、舗装が剥がれ、落ち葉が堆積している箇所や落石が発生する場所もあるのです。
なぜこの国道の整備が追いついていないかといえば、豪雨や台風による土砂崩れや倒木が頻繁に発生していることに加え、交通量が比較的少ないため、大規模な整備予算が確保されない現状があります。
この国道を安全に走行するためには、危険だと感じる場所では、十分にスピードを落とすしかなさそうですね。しかし、山々を見下ろせるような絶景に出会えるところが、この酷道の魅力でもあります。
国道439号
少しの操作ミスで崖から転落する危険性大の「国道425号」
三重県尾鷲市を起点として、和歌山県北部の御坊市を東西に結ぶ「国道425号」は、過酷な道路です。その険しさから「シニゴー」と呼ばれているほど。特に和歌山県から奈良県にかけての区間は、道幅が狭く険しい山道が続き、ドライバーを疲弊させます。
多くの区間は、対向車とのすれ違いがほぼ不可能なほど狭い道幅であり、道が急カーブしながら崖沿いに続くため、少しの操作ミスが大事故につながる恐れがあるのです。おまけにガードレールがない場所も多数! 「転落死亡事故発生」「落石注意」といった看板が、ドライバーの恐怖心を煽ります。
もちろん、自動車同士がすれ違う際は、どちらかが広い場所までバックする必要があり、熟練した運転技術が必要です。
また、三重県、奈良県、和歌山県の3県にまたがるこの国道は、常にどこかしら通行止めになっており、起点から終点までを走り通すことができるのは稀なのだとか。なかなか完走できない道路でもあるのです。
この国道がなぜこのような状態なのかといえば、通行量の少なさと整備予算の不足が主な原因。
とはいえ、高低差が生み出す山々の絶景や、黄泉の国に通じていそうなトンネル、秘境感漂う吊り橋、落差約105mの「かくれ滝」といった豪快な滝など、この国道を走行した者にしか見られない景色が存在します。
携帯電話の電波が届かない区間もあるため、通行する際は十分にご注意を!
国道425号
肝試しスポットも!? 山間部の険しさが際立っている「国道418号」
「国道418号」は、福井県大野市と長野県飯田市を結びます。この道路が酷道とされているのは、山間部の険しさが際立っているからです。
道幅が狭く、車1台がやっと通れるような区間が多く存在。対向車とのすれ違う際、バックして避ける必要があることもしばしば。
山深いエリアは見通しの悪い急カーブと急勾配が続き、道自体も曲がりくねっています。そのため、速度を出すことができないうえ、坂道発進とブレーキングに気を遣い、ヘトヘトに。
また、ガードレールが設置されていない箇所も多数。道路のすぐ横が崖になっている危険な区間もあります。雨の日や冬季の走行は避けたいですね。
この国道の整備が遅れているのは、比較較的交通量が少なく、主要な交通幹線から外れているため、整備予算も限られていることが要因。それゆえに、道路の補修や改修が後回しにされ、荒れた状態で放置されている箇所があるのです。
加えて、この地域は大雨による土砂崩れや台風による倒木が発生しやすく、それが通行の妨げになることもあります。
しかし、信州最南端の秘湯といわれる「天龍温泉 おきよめの湯」や、肝試しスポットとして有名な電気の通っていない「二股トンネル」、美しい「不動の滝」などユニークな見どころが盛りだくさんです。
熟練のドライバーやバイカーであれば、走行を楽しめる道路かもしれませんね。訪れる際には安全運転で!
国道418号
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