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肉じゃがの肉は最後に加える! 「和食、これでよかったんだ」

 ネットをのぞくと迷うほど料理のレシピはあふれているけれど、和食は案外ハードルが高い。だしをとることから始める、と思うと面倒にもなる。でも実はもっとシンプル。『野﨑洋光 和食、これでよかったんだ!』(野﨑洋光著、世界文化社、税込み1870円)が2月27日に発売される。

 「簡単なのにとびきりおいしく作りたい」というニーズにこたえた「一流シェフの簡単でおいしい料理の教科書」シリーズの第1弾。和食料理人の著者が「だしはいらない」「煮魚は沸いてから1分煮るだけ」など、気楽に作れるから毎日の家庭料理が楽しくなる61品を紹介している。

 和食に必須と考えがちな「だし」は、なくてもいいと気楽に構える。江戸時代、家にかまどが1個あればよい時代に家庭でだし汁をとれるわけがない、と。スーパーで新鮮な食材が手に入る時代だからこそ、食材がおいしく味わえるレシピを独自の理論で教えてくれる。たとえば「肉じゃが」は、昔は衛生面も考えて肉を炒めてからじゃがいもと一緒に煮込んだそうだが、今は肉が新鮮なので、じゃがいもを柔らかく煮たら湯通しした肉を入れてなじませるだけ。肉の味がする肉じゃがができる。

 著者が自宅で実際に食べている好きな料理も紹介。ベスト料理は「とろとろ目玉焼きご飯」。卵白が固くならないようにやさしく加熱し、ご飯にのせて混ぜて食べるというもの。すぐにまねしたくなるレシピ満載だ。