ライフスタイル

奨学金プログラムの第1期生を祝福 コーチ財団、カタリバ 25年度に第2期生徒も新たに募集

セッションを終え、集合写真に納まる参加者

 Dream It Real! 人気ブランド「コーチ」や「ケイト・スペード」などの製品を日本で輸入販売する「タペストリー・ジャパン合同会社」(東京)は4月19日、昨年10月に日本で初めてスタートしたコーチ財団と認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)による奨学金プログラムの第1期生を会社に招いて祝福するとともに、今後の夢や目標などについて抱負を語ってもらうセッションを開いた。

 米ニューヨークに拠点を置くコーチ財団は昨年、どんな環境に生まれ育った10代にも、居場所や未来をつくりだす意欲と創造性を育む活動に取り組むカタリバと連携し、ひとり親の家庭や地方在住者など進学に不利とされる環境下の子どもたちを対象に、給付型の「コーチ ドリーム・イット・リアル x カタリバ」奨学金プログラムを開始。

 プログラム第1期では、各地の高校生24人に受験料や入学金など受験までに関わる費用を奨学金として支給。うち、同奨学金プログラムを継続利用する8人に大学1年目の学費が支給されている(最長4年間の学費を支援する機会が与えられる)。

 19日は、大学や専門学校への進学が決まった16人がタペストリー・ジャパンの六本木オフィスを訪れ、3人のオンライン参加者とともに計19人がパーティーやワークセッションなどに参加。米ニューヨークからコーチ財団の幹部2人も祝福のために来日した。

ワークセッションの様子

 コーチ ジャパンのプレジデント、エマヌエル・リュエラン氏は「みなさんの成功が私たちの成功です。これからもみなさんの夢を支援していきたい」とあいさつ。

 コーチ財団のエグゼクティブ・ディレクター、ジュリア・フルナーリ氏は「若者たちが夢を実現する勇気を持てるよう機会を創出していきたい」とコミットメントを表明した。

コーチ財団エグゼクティブ・ディレクターのジュリア・フルナーリ氏

 続いて、カタリバ代表理事の今村久美氏は「これまでの苦労や喜びはみなさんの財産になる。いつかはみなさんが誰かを支える側になってほしい」と期待を込めた。

カタリバ代表理事の今村久美氏

 その後、大学生たちは生活していく上での目標や将来の活動などについて、意見交換したり、アドバイスを受けたりした。ワークセッションに参加した学生は「建築家になるのが目標。可能な限りたくさんの国を訪れ、自分の目で見て、学んでいきたい」と希望を語った。

 コーチ財団とカタリバは、25年度も第2期の奨学生を募集する予定という。コーチ財団は2008年に設立。これまでに全世界で7800万ドルを寄付し、2018年に「ドリーム・イット・リアル」奨学金プログラムを立ち上げてから、全世界の6700人以上に奨学金を提供している。