
江戸切子や東京七宝など、東京にもたくさんの伝統工芸品があるが、知ってはいてもなかなか身近に置いて日常的に使ったり見たりする機会は多くない。東京都産業労働局は、東京・KITTE丸の内で7月9日(水)~13日(日)に、東京の伝統工芸品のPRイベント「KOUGEI LOVERS(コウゲイラバーズ)」を開催する。能登半島地震の被災地応援フェアや、小学生対象のデザインコンテストも実施される。イベントの開催時間は平日が11時~20時まで、休日が11時~19時まで(最終日は18時まで)。
江戸木目込人形や江戸木版画、江戸刺しゅうなど、熟練の職人が心を込めて作った20工芸品、43の事業者の、暮らしを彩る職人の技術の結晶が勢ぞろいする。贈り物やハレの日のお祝いごとなど、さまざまな用途で使えるものばかりだ。工房でしか見ることができない作業風景を目の前で体感できる実演や、若手職人たちが熱いメッセージを語るトークショーなども開催。職人に教わりながらチャレンジできる11種類のコンテンツは、日替わりで体験内容が変わる。
また、石川・富山・新潟県の伝統工芸品の展示販売を行う被災地応援フェアでは、輪島塗や九谷焼をはじめ、高岡銅器、高岡漆器などの伝統工芸品を展示販売する。さらに、小学生を対象に、「こんな伝統工芸品があったら自分で使ってみたい」と思うデザインを募集する「あったらいいな!こんな伝統工芸品デザインコンテスト」も実施。作品の募集を開始した。応募作品は、11月に開催されるイベント内で展示し、表彰式を行う。都知事賞に選ばれた作品は、後日実際に伝統工芸士が製作しプレゼントしてくれる。応募期間は9月10日(水)まで。募集概要の詳細は東京都伝統工芸士会のホームページに掲載している。