
止まらない物価高に歩調を合わせる形でアップするパートやアルバイトの時給。現時点での実態はどうなのだろうか? 総合人材情報サービスのアイデム(東京)が、求人メディア「イーアイデム」や採用ホームページ構築サービス「Jobギア採促」を利用して公表された求人情報から、2025年6月のパート・アルバイト募集時平均時給を集計した。
この調査では、職種や募集時平均時給のデータを毎週抽出、東日本エリア(東京、神奈川、埼玉、千葉など1都7県)と西日本エリア(大阪、兵庫、京都など2府5県)でそれぞれ集計している。
その結果、6月の東日本エリアの平均時給は1247円、西日本エリアの平均時給は1188円、東日本エリアの「飲食サービス職」は集計開始以来過去最高の1212円となった。
東日本エリアの職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1359円(前年同月比31円増)、「事務職」1250円(同93円増)、「清掃・メンテナンス職」1244円(同45円増)、「販売・接客サービス職」1219円(同73円増)、「飲食サービス職」1212円(同50円増)、「製造関連・ドライバー職」1207円(同29円減)となり、プラスが5職種、マイナスが1職種だった。
ちなみに、関東4都県全体の平均時給は、前年同月比51円増の1268円。都県別の平均時給は、東京都1306円(前年同月比60円増)、神奈川県1284円(同61円増)、千葉県1208円(同37円増)、埼玉県1195円(同33円増)で、前年同月比で全ての都県がプラスとなった。
一方、西日本エリア全体の平均時給は、前年同月比49円増の1188円、関西3府県全体の平均時給は、前年同月比42円増の1203円だった。府県別の平均時給は、大阪府1227円(前年同月比32円増)、京都府1178円(同71円増)、兵庫県1171円(同42円増)の順となり、関西も前年同月比で全ての府県がプラスとなった。
<今回の調査におけるデータ件数(職種大分類)>
東日本エリア:11万4692件
関東4都県:9万8344件(東京都 4万8752件、神奈川県 1万7638件、埼玉県 1万7514件、千葉県 1万4440件)
西日本エリア :4万7403件
関西3府県 :3万7674件(大阪府 2万1232件、兵庫県 1万1679件、京都府 4763件)