
超大国のトップが顔を合わせても何も進まず失望する昨今だが、地方公務員は地道にきっちり仕事で前進している。『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2025』(ホルグ・横浜市)が8月18日に開催され、14人の地方公務員の受賞が決まった。図書館改革や事務の自動化、地域の医療品質向上、橋の維持など、さまざまな領域で活躍した公務員たちの仕事ぶりが分かる。
2017年から毎年開催、今年で9度目となるこのアワード、推薦の応募数は過去最多の180件にのぼった。受賞者の一人、和田真人さんは、奈良県生駒市の都市整備部 都市づくり推進課拠点形成室室長。「耕作放棄地」という課題を「ホップ栽培」によって解決するため、クラウドファンディングで244万円を集めた。2024年にはビン2057本、樽(たる)103リットルを販売。「住民とともに栽培」するプロセスを通じて「地域活性化」につなげたり、空き家店舗活用などで地域の活性化を促した。
愛知県豊田市の市民部 債権管理課主査の鈴木満明さんは、乗換案内アプリへのバス1日乗車導入、コンビニATM口座振替の導入など画期的なアイデアを実行に移す実現力で、約7億円の経費削減と約6400時間の時間削減を実現した。
表彰式は10月18日(土)に東京のシティホール&ギャラリー五反田で開催予定。