日本を、そしてエコール・ド・パリを代表する画家・藤田嗣治(1886-1968)の作品を所蔵する長野県の軽井沢安東美術館では、開館3周年を記念して10月4日(土)~2026年1月4日(日)まで、「ランス美術館コレクション 藤田嗣治からレオナール・フジタへ 祈りへの道」を開催する。これに先立ち、書籍『藤田嗣治からレオナール・フジタへ 祈りへの道』(軽井沢安東美術館編、世界文化社、税込み2970円)が10月3日 (金) に発売される。
展覧会は、藤田の妻・君代とその遺族から寄贈された2300点以上の作品や資料に加え、「平和の聖母礼拝堂」(通称シャペル・フジタ)の建築家モーリス・クロジエ所有のデッサンや資料の寄託も受けるフランスのランス美術館(Musée des BeauxArts de Reims)との共同企画。日本初公開作品44点を含む46点を、ヨーロッパ随一のフジタコレクションを有するランス美術館から迎え、晩年の画業と人生をひもとく。「聖母子像」のエスキース(絵画作品の設計図)と油彩の運命的な出合いも“目撃”できる。
書籍は、フジタゆかりの二つの美術館を結ぶ至高の美をあますところなく一冊にまとめている。