旭硝子財団は10月28日、地球環境問題の解決に貢献した個人・団体に贈られるブループラネット賞(地球環境国際賞)の2025年(第34回)の受賞者記者会見を都内で開催した。
受賞者は、米国のスタンフォード大学 地球システム科学科のロバート・B・ジャクソン教授と英国のハイランド・リワイルディング社創設者・CEOのジェレミー・レゲット博士。
ジャクソン教授は、陸域生態系の炭素循環の専門家で化石燃料の使用や自然の生態系から発生する二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの収支を定量化している。2017年からグローバルカーボンプロジェクト(GCP)の議長として温室効果ガス排出量の監視と削減を主導している。レゲット博士は、「カーボンバブル」の概念を提唱し化石燃料資産の経済リスクを明らかにし投資家や政策立案者に影響を与え、ダイベストメント(投資撤退)運動を促進した。
会見で来日中のトランプ大統領へのメッセージを求められると、ジャクソン教授は「米国で環境問題が政治化されているのは残念。世界で死者の約5人に1人が化石燃料による環境汚染が原因」とクリーンエネルギーの重要性を強調した。またレゲット博士は「サッチャー元首相のように環境問題に関する助言を受け入れ気候変動問題にリーダとして対応してもらいたい」と高市総理にも呼びかけた。
ブループラネット賞
https://www.af-info.or.jp/blueplanet/introduction.html









