カルチャー

詩人と作家が2年以上にわたり贈り合った詩 往復書簡「詩のこだま」が一冊の詩集に

 2024年11月に亡くなった詩人、谷川俊太郎さんが、作家の西加奈子さんと交互に詩を贈り合った「詩のこだま」。世界文化社の保育雑誌『PriPri』に連載されていたこの往復書簡が、詩集『すきがいっぱい』として同社から12月15日(月)に発売される。税込み1870円。

 この連載は、言葉に初めて触れる子どもたちが声に出して楽しみ、大人たちの心に響く、ということをテーマにして2022年に始まり、2024年8月号まで2年以上にわたって続いた。谷川さんが子どもに向けて呼びかけた最後の詩「すき」。その返事として「すきが いっぱい」と、西さんがこの本のために書き下ろし、二人の「すき」が重なって、詩集のタイトルになった。西さんの挿絵とともに、広がっていく詩の世界を楽しめる。