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ミラタップの新オフィスがグラングリーン大阪「一番乗り」 眼下に公園臨む〝バスタブ席〟も

 住宅設備機器・建築資材の企画開発・インターネット販売を行うミラタップ(大阪市)が9日、JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期(グラングリーン大阪)」で建設していた新オフィスで、業務をスタートした。南館のオフィス開業「一番乗り」。「働きやすさ、楽しさ」にこだわった空間には、商品のバスタブを使った座席もある。

社員の着想で設置された、お風呂のように〝アイデアが湧く〟バスタブ席(手前)

 ミラタップは今年10月、サンワカンパニーから社名変更した。事業拡大に伴い、梅田地区の別のビルに構えていた旧オフィスが手狭となり、移転先として、「関西最後の一等地」といわれるグラングリーン大阪に白羽の矢を立てた。新オフィスの広さは、これまでの1.5倍となる約1600平方メートル。全体を「家」に見立て、床材やタイル、収納家具など自社の商品を随所に使用した。自分たちが売っているものでつくる空間に身を置き、愛着や会社へのエンゲージメントを高めてもらうのが狙い。

 フリーアドレスで机としても使える特大キッチンを設け、会話や共同作業をしやすくしたほか、窓際には人気商品の一つであるバスタブがあり、中に入って眼下に広がるうめきた公園を眺めながらリラックスして思索を巡らせたりできる。「アイデアがお風呂のように湧く」との思いを込めた社員の発案で、横には「アイデアが降り注ぐ」ように、商品のシャワーを使ってデザインした照明器具もある。

 デザイナーとして働く若手社員は「景色のいい露天風呂に漬かっているような不思議な気分。ここで、どんな着想を浮かべていけるか楽しみ」と話した。

 ミラタップは、過去5年間で売上高が1.5倍に増え、2024年9月期は過去最高の161億円を達成。従業員数も1.5倍に拡大し、グループ全体で約260人となった。山根太郎社長は「さらに拡張し、ビルにミラタップと(サインを)つけるぐらいの気持ちで成長したい」と意気込んだ。