STANDING OVATION(東京)が運営する「XZ(クローゼット)」は、クローゼットの中身をデジタル化できるオンライン・クローゼットアプリ。持っているファッションアイテムをアプリに登録すると、 AIスタイリストが手持ちの服から着回しコーデを提案してくれるため、服装を決める際やショッピング時に、とても便利。“いつでもどこでも持ち歩けるクローゼット”として支持され、アプリのダウンロード数は190万DLを突破している。利用料金は無料。
アプリには、ユーザー同士がファッションについて相談・解決ができるコミュニティー「着こなしQ&A」の機能が。自身のクローゼットの中を見てもらいながら、「着回し相談」「コーデ相談」「購入相談」といったコーディネートやショッピングに関する相談ができるのが特徴だ。実際に持っている服を使ったコーディネートを作成して回答・提案してもらえるので、より実践的にファッションに関する悩みを解決できることから、累計質問数は7万件、累計回答数は20万件に到達したという。そこで同社は、外出の機会が増えてきた2023年3月に「着こなしQ&A」に投稿され、質問文に使用されたキーワードを調べ、どのような相談が増加したのかを調査した。対象のサンプル数は265件。
まず目立ったのは、新生活を迎えて、会社へ着て行くコーディネートや、どのようなアイテムを買い足すべきか悩む声だ。これまで自粛していた職場の飲み会や懇親会などのイベントも行われるようになり、「会社」(前年比3.5倍)や「飲み会」(前年比4.3倍)のキーワードで投稿された相談が前年同時期と比較して3倍以上に増加した。続いて、平年よりも開花が早く、4年ぶりに宴会や飲食を伴う花見ができるようになったことで「花見」が前年比の2.6倍に。また、4月末に迎えるゴールデンウイークに向けた相談も多く、「旅行」(前年比2.6倍)のキーワードも増えている。
さらに、自身の骨格タイプやパーソナルカラーに合うかを意識した洋服選びが一般的になっていることから、「骨格」(前年比2.1倍)や「イエベ」(=イエローベース、前年比3.0倍)といったキーワードが増加。これまではスタイリストやプロでないと答えにくい相談だったが、パーソナル診断に関する知識のある人が増えてきていることが影響しているようだ。そして、記録的な暖かさにより、夏アイテムや涼しく着られるアイテムのチェックが早まっている傾向も見られた。夏が近づくにつれて需要が高まる「サンダル」(前年比3.5倍)についての相談が前年同時期と比較して3倍以上に増えた結果となった。