入浴剤のメーカーとして知られるバスクリン(東京)とクラフトコーラメーカーのUMAMI COLA(東京)が、共同開発したクラフトコーラ「Ginger Ginger Cola(ジンジャージンジャーコーラ)」を11月26日「いい風呂の日」に合わせて発売を開始した。11月25日には、発売に先駆けて墨田区の老舗銭湯「黄金湯」で試飲会イベントを開催した。
バスクリンは100年以上にわたり和漢植物研究に携わり、血行促進などの研究を続けている。今回の商品開発においては、自然植物の力で体の内部から温まる効果があるショウガに着目した。契約農家で生産しているオリジナルのショウガを使用し、同社が入浴剤にも活用している甘草ほか、柿の葉、カルダモン、クローブなどを配合し、スパイシーで刺激を感じられるクラフトコーラを商品化した。
バスクリン広報リーダーの後藤葉氏は、「商品化に当たっては、味わい、香りの加減に試行錯誤しましたが、UMAMI COLAさんの経験をお借りし、最終的には求めていたものができました。特に漢方や生薬などにあまりなじみのない若い世代に飲んでいただき、体の内側から温まる効果を体感して、自然植物の力を知っていただければと思います」と話した。
また後藤氏は飲むタイミングとして、入浴やサウナ前がお勧めだと言う。「体がぽかぽかとなってから入っていただくことで、より体の深部が温まり、汗をかくことで失われるミネラル成分を補うこともできます」と新しい入浴スタイルを提案した。
さっそく記者も試飲してみた。まず、口の中に広がるコーラ特有の味の後に、鼻腔(びこう)を心地よく抜けるショウガとカルダモンなどのスパイスの香り、一口飲んだ後もしばらく、口の中に嫌味ではない風味が長く広がった。飲み飽きない深い味わいだ。そして個人差によると思うが、驚いたことにしばらくすると、胃のあたりを中心に温かくなり、背中が汗ばむほど。
クラフトコーラは、2020年代に入ってから全国的に大きな広がりを見せ、その風土に合ったスパイスや砂糖などの素材をブレンドした個性豊かな商品が販売されている。一般的には、濃縮されたシロップを炭酸水で割って飲むことが多い。
もし旅先でクラフトコーラを見かけたら、その土地ならではの味の違いを楽しんでみるのはいかがだろうか。
クラフトコーラ「Ginger Ginger Cola」は、UMAMI COLAのオンラインサイト にて2200円(税込み)で1500本のみ限定販売している。