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宝の街、福岡の魅力を伝える空間が出現 福岡空港国際線ターミナルがグランドオープン

 空港はその国や地域の玄関口。トランジットなど比較的長い時間いることもあるし、空港は訪れた旅人の、その土地の印象の一部を形作る。旅客数が増えてさまざまな課題を抱えていた福岡空港の国際線ターミナルが、増改築工事を終えてグランドオープン。博多人形や八女ちょうちんなど、伝統工芸品をふんだんに活用した空間演出で「宝の街 福岡」の魅力を伝える場になった。

 「街の観光名所の一つとなるような驚きと感動のある空港」をコンセプトに、内装デザインや設計、施工を担当したのは船場(東京)。約4倍の広さとなった免税店エリアは「中州の街並み・屋台・祭りの山車」という福岡を象徴する3つの要素を取り入れ、福岡の光景を連想させる空間へと一新した。巡った観光名所の一つとして数えられる場となることを目指し、日本の雰囲気や文化を楽しむことができる空間になった。

 エリア中央には、祭りの山車をイメージしたやぐらを設置。八女の伝統工芸品であるちょうちんの特大サイズをつり下げたほか、福岡の地名を入れた酒だる、飛行機を織り込んだ博多織風の展示、和紙のあんどんなど、にぎやかで福岡らしい演出だ。

 さらに航空会社ラウンジの「ラウンジ福岡」では、新進気鋭の博多人形師・中村弘峰氏の作品「黄金時代 龍の舞」のお出迎えから始まり、大川組子、博多織、小石原焼など随所にちりばめられた福岡の伝統工芸品を楽しむことができる。博多織の壁面ディスプレイは、4パターン用意し、季節に合わせて張り替えられる。