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【週末映画コラム】映画製作の裏方に光を当てた2作 本物の侍が時代劇の斬られ役に『侍タイムスリッパー』/事件に巻き込まれたスタントマンの奮闘を描く『フォールガイ』

『フォールガイ』(8月16日公開)

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 撮影中の事故で大けがを負ったスタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)は、復帰作となる映画の撮影現場で、監督となった元恋人のジョディ(エミリー・ブラント)と再会する。

 だが、長年にわたりコルトがスタントダブルを務めてきたトム・ライダー(アーロン・テイラー・ジョンソン)が失踪。ジョディとの復縁とスタントマンとしての復活を狙うコルトはトムの行方を追うが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。

 1980年代のテレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」をリメークし、危険な陰謀に巻き込まれたスタントマンの戦いを、自身もスタントマン出身のデビッド・リーチ監督がリアルかつ斬新なアクションで活写する。

 アクションはもちろん、ラブロマンスあり、サスペンスあり、エンドロールでメイキングまで映す大サービスぶりを発揮。最近は、暗く考えさせられる映画が多いが、時には何も考えずに楽しめるこうした映画も必要だ。

 スタントマンやアクション映画に対する愛にあふれ、キッスの「ラヴィン・ユー・ベイビー」やフィル・コリンズの「見つめて欲しい」など、懐かしのメロディーの引用も効果を上げている。

(田中雄二)