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55歳で超絶アクション披露の東山紀之「これまでやってきたことが実を結んだ」 Amazon Originalドラマ「GAME OF SPY」【インタビュー】

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-日本を守るため、人知れずスパイとして闘う羽柴ですが、東山さんが、陰ながらやってきた、守ってきたものはありますか。

 僕個人ですか? ハハハ(笑)。難しい立場だからね。ただ僕は割とコツコツやるのが好きなので、目の前のことをちゃんとやろうというのはありました。デビューしてからも、そういう意味でのコツコツさ加減というのは変わっていないと思います。特に野望もなかったし。そんなに大それたことは考えないです。

-これだけは守りたい、みたいなものは?

 自分が持っているペースはちゃんと守りたいかな。こういうことをちゃんとやっていくという自分のペースです。

-50代半ばでこのような作品に挑戦して、新たな発見はありましたか。

 55歳で、アクションものの話が来るのはありがたいことだと思いました。僕もまだまだできるぞ、というところを見せたかったし、実際そんなに苦でもなかったので。真田広之さんも61歳でハリウッドでアクションをされているし、もはや年齢制限はないのだと思います。また“じじい”が頑張ったら、うち(ジャニーズ)の後輩たちも頑張るんじゃないかな。(僕が)これだけ動いたら文句言えないよね、みたいなところは、ちょっと望みとしてあります。

-東山さんがここまで激しいアクションをすると、後輩たちは「あそこまではできない」と思うのでは?

 そういうふうに思ってもらえたらうれしいです。やはり肉体を使って何かをやるというのは分かりやすいので。逆にいうと、みんなも頑張っているし、木村(拓哉)のドラマ(『未来への10カウント』)を見ましたけど、50歳でボクシングドラマをやるというのは大変なことなので、そういう意味で、僕も刺激を受けました。だから先輩、後輩とかは関係なく、双方が表現者として互いに刺激し合えば楽しいのかなと思います。まあ、僕は生田斗真みたいに、映画『土竜の唄』であんなにスッポンポンにはなれないですけどね。あれは大したものですよ。よくできるなって思います(笑)。

(取材・文/山中京子)