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前田敦子、ミュージカル初挑戦作品に「改めて女性であることがうれしい」【インタビュー】

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-姉役の江口のりこさんの印象は?

 舞台「そして僕は途方に暮れる」で一緒でしたが、そのときも私が一方的に大好きで(笑)。それをハイハイと受け止めてくれる本当に姉御肌な方だと思います。ぶれないことをモットーとして生きている人だと感じるので、お会いすると、「何も変わっていないまま、でも時が流れているね」とよくお話をするんです。普通に生きていて、普通の方なんですが、でも真っすぐなので、だからこそお芝居への向き合い方も真っすぐな方です。

-長塚さんは、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督2年目のタイトルを「忘」としていますが、「忘」で思い浮かべることは?

 私は嫌なことを忘れるのは得意だと思います(笑)。全然引きずらないタイプです。どんな仕事もそうだと思うんですけど、ネガティブに考えて続けていたら前に進めないですから。

-AKB48を卒業して約10年となりますが、この10年を振り返ってみていかがでしたか。

 仕事が年々楽しくなっています。自分らしさみたいなのが少しずつ見つけられるようになっているのかなと思います。仕事をしていく中で、人それぞれのやり方とかはあると思いますが、私はこういう感じかなというのは少しずつつかめるようになってきて、全てが楽しくなってきています。

-これからの目標は?

 目標は作らないようにしています。こうなりたいという考えは、ある意味で縛りつけていると思うので。それは、私たちの仕事にはちょっと違うんじゃないかなと思っています。私たちは、これをやりたいからこれをやりますではなく、呼んでもらわないと始まらないので、「こういうのしかやりたくないんですよね」と提示してしまうのは絶対に違うと考えています。私を見て、何かを見つけて、新しい前田を見たいと思ってくれる人がいたらそれが一番幸せだと思います。

(取材・文・写真/櫻井宏充)

ミュージカル「夜の女たち」

 ミュージカル「夜の女たち」は、9月3日~9月19日に、神奈川県・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>ほか、福岡、愛知、山口、長野、兵庫で上演。
公式サイト https://www.kaat.jp/d/yoruno_onnatachi