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佐藤江梨子「家族は“チーム”。無理し過ぎない程度に我慢することが大事」 家族愛を描く舞台で秘密を抱えた妻役【インタビュー】

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 グラビアモデルとして絶大な人気を誇った後、俳優としても映画、ドラマ、舞台などで注目を集める佐藤江梨子。11月28日から大阪松竹座で上演される舞台「大阪環状線 天満駅編 うちの家族は日本一やねん!」では、ある秘密を抱えた妻・田中島子を演じる。本作は、大阪環状線の各駅を舞台にした舞台の第3弾。天満駅に住む家族の姿を通し、夫婦愛と家族愛、そして社会の愛を描く。佐藤に役柄についてや、本作への意気込み、さらには家族への思いなどを聞いた。

佐藤江梨子

-「大阪環状線のひと駅ごとの愛の物語」をコンセプトとした作品ですが、最初に脚本を読んだときは、どんなところに魅力を感じましたか。

 この作品では、島子の娘・栄美が小学生の時代と、14年後の栄美が22歳になった時代が描かれています。一つの作品の中で、両方の時代の母親役を演じられるというのはとてもやりがいがあるなと感じました。最初に脚本を読んだときは、はたから見たら幸せそうに見える家族にも複雑な事情があるんだなというのが率直な感想でした。(島子たち)田中家に起こったことが自分の家のことだったらと考えると、そんなことは言っていられないと思いますが、いろいろあるからこそ家族なのかもしれないとも思います。

-佐藤さんが演じる島子には、どんな印象を持ちましたか。

 最初は、色気のある女性をイメージしていたのですが、読み進めていくうちに、色気よりもさっぱりとした性格の方を押し出して演じた方がいいのかなと思いました。島子は夫にも言えない秘密を抱えていて、それが元で大騒動が巻き起こってしまうのですが、そうしたことがあっても、家族が好きだという思いは本物だと思います。彼女が過去に選んだ道が正しかったのかどうかは分かりませんが、彼女は子どもを一番に考えて選んだことなんじゃないかなと私は感じました。

-共感できるところもありましたか。

 共感ということではないですが…。私も普段は、おしゃれも全くしないので、たまにおしゃれな格好をしていると、夫や子どもたちから「何があるの? どうしたの?」って突っ込まれます(笑)。台本にも同じようなシーンがあったので、そこは私も言われるなと(笑)。

-本作は、大阪を舞台にした作品ですが、佐藤さんは子どもの頃に大阪に住んでいたことがあるそうですね。

 大阪には中学1年生から中学3年生の夏まで住んでいて、その後もお仕事で滞在することは多かったので、懐かしい場所がたくさんあります。

-大阪での思い出や、佐藤さんから見た大阪の魅力は?

 大阪にいた頃は、思春期だったということもありますが、自分の好きなファッションをしている人が周りにも多かったように思います。今もそうですが、東京にいるとどうしても紺や黒、白などのオーソドックスな色の洋服を選びがちなんです。ですが、たまに大阪や神戸にロケに来ると、ヒョウ柄がかわいく見えて仕方ない(笑)。共演した方も皆さんヒョウ柄の服をたくさん持っていると言っていました(笑)。