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関ジャニ∞・安田章大、脳腫瘍の後遺症を乗り越え7年振りに映画出演! 「後遺症による恐怖心や抵抗感を全部拭い去ってくれた」 『嘘八百 なにわ夢の陣』【インタビュー】

関ジャニ∞・安田章大、脳腫瘍の後遺症を乗り越え7年振りに映画出演! 「後遺症による恐怖心や抵抗感を全部拭い去ってくれた」 『嘘八百 なにわ夢の陣』【インタビュー】 画像1

 中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演する映画『嘘八百』シリーズ第3弾『嘘八百 なにわ夢の陣』が、1月6日から公開される。本作は、大物狙いで空振りばかりの目利き古美術商・小池則夫(中井)と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔(佐々木)の「骨董(こっとう)コンビ」が、豊臣秀吉の幻のお宝をめぐり、騒動を繰り広げるコメディー。関ジャニ∞の安田章大が、小池と野田を翻弄(ほんろう)するカリスマ波動アーティストのTAIKOH役でゲスト出演する。

 2017年に脳腫瘍の摘出手術を受けた安田は、多くの光を受けると気を失う後遺症などがあり、普段から光量を抑えるために、色付き眼鏡を着用していることを公表している。今回、それらの後遺症を伴いながらも、7年振りに映画出演を果たしたことへの心境や本作の見どころ、今年の抱負などを語ってくれた。

(C)2023「嘘八百 なにわ夢の陣」製作委員会

-7年振りの映画出演となりますが、グループの音楽活動などとは違って、お芝居の仕事は、ご自身の中でどういう位置付けになるのでしょうか。

 僕はもともと舞台が大好きで、ずっとやっているのですが、舞台は見に来てくれた人の心にエネルギーを与えたり、何かの種が植えられて、その役が心の中に生きることで、その人の考え方や人生観が変わるということが、人間の五感を使って共鳴し合ってできるので、最高だなと思っているんです。

 その中で、映像物で芝居をやってこなかった理由は、自分の病気が大きくて、自分の中で、すごく映像に対しての抵抗感があったんです。サングラスを付けないといけない役というのは絞られますし、左前頭葉の髄膜腫を手術した後、せりふ覚えが遅くなったり、照明を浴びるとせりふが飛んでしまう後遺症もあって、短期的に、瞬発的に芝居をする場所に向いていないなと自分で理解していましたし、スタッフさんに迷惑を掛けてしまうので、映像物は断ってくださいと事務所に伝えていたんです。その中でも今回のお話を頂けて、こうやって出させていただいて、今はっきりと思うのは、今回の作品が自分の恐怖心や抵抗感を全部拭い去ってくれたなということです。ご縁があって映像作品に出させていただけたこと全てに感謝しています。

-謎のカリスマ波動アーティスト「TAIKOH」という役柄を、どのように捉えて演じましたか。

 最初は“カリスマ波動アーティスト”とは何ぞや? と思ったのですが(笑)、台本を読んでいくと純粋で真っすぐなところがTAIKOHの魅力だなと感じましたし、善か悪かも分からないような、謎めいた空気をまとっているキャラクターの深みも面白いなと思いました。役作りは、台本に描かれているせりふやト書きを、自分の中にイメージして入れたら劇中のTAIKOHの感じに仕上がって、何を考えているのかが分からない部分もあれば、人に対して真っすぐで、愛情を持っていたりと何とも言えない多面的な人物に仕上がりました。それは監督が導いてくれたり、衣装さんの力だったり、チーム全体で作り上げたキャラクターだなと思います。

-ジャニーズ事務所の中でも絵が上手なことで知られる安田さんですが、絵を描く役柄というところについては、どう感じましたか。

 絵を描くシーンに関しては、何の不安もなかったです。こんな有名な映画を使って、自分自身が絵を描いているシーンをやらさせてもらえるなんてぜいたくですし、38年生きてきた自分の人生の中で思ってもいなかったプレゼントの一つだなと思いました。波動の絵を描くときは、先生にレクチャーを受けて、現場で舞うように、踊るようにを意識しながら自分なりに大胆にやりましたが、普段の自分も大きく派手にやるので、そんなに難しく考えてはいなかったです。

-主演の中井貴一さんと佐々木蔵之介さんの印象を教えてください。

 貴一さんも蔵之介さんも優しくて、たくさん話し掛けてくださいました。貴一さんは現場にサクランボを差し入れしてくださって、僕はサクランボが好きでたくさん食べていたら、「もう一回取り寄せたから」と言って、わざわざ紙コップに「安田くん」と書いて取り分けてくださっていたり、蔵之介さんも僕が話し掛けると「そうなん!」と言ってくださって、とても気さくで明るいお二人でした。

-関西出身の人が多く出演していますが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか。

 まさに関西出身の方が多くて、テンポがいい現場でした。友近さんも塚地武雅さんも面白いですし、移動中の車内では山田雅人さんがずっと話していて、本当に小学生の修学旅行のように、ずっと話していて楽しかったです。