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土屋アンナ、落ち込んだときは「おいしいもの食べようよ」 ファンの笑顔が力になる【インタビュー】

 ミュージシャン、ファッションモデル、俳優とマルチな活躍を続ける土屋アンナ。その演技力と存在感は早くから高い評価を受けてきた土屋が、2024年2月に上演される「SaGa THE STAGE~再生の絆~」で、久しぶりの舞台に挑む。本作は、2018年12月に配信をスタートしてから全世界で3千万ダウンロード以上を記録するスマートフォン向けRPG「ロマンシング サガ リ・ユニバース」の、ゲーム本編では描かれなかったポルカ編のその後を描いた舞台化作品。土屋は、イーヴリンとリアルクィーンの2役を演じる。土屋に公演への意気込みや舞台出演への思い、さらには土屋流の“再生の仕方”などを聞いた。

土屋アンナ (C)エンタメOVO

ー本作は、RPGの「サガ」シリーズを発売しているスクウェア・エニックスが自ら舞台化する「SaGa THE STAGE」シリーズの最新作です。これまで「サガ」シリーズはプレイしたことはありましたか。

 私は機械に疎くて、ゲームはあまりしたことがなかったのですが、子どもたちはゲームが大好きなので、このお話をいただいたときに聞いたら知っていると。そんな作品に出演したら私の株は上がるなと思いました(笑)。なので、子どもたちがプレイしているのを隣で見て、自分だったらこう演じようかなと考えながらワクワクしています。

ーキャラクタービジュアルも発表されていますが、かなり作り込まれていますね。

 そうなんですよ、だからすごく楽しみ。メークさん、スタイリストさん、衣装さんたちがキャラクターのことをすごく考えて作ってくださっているので、衣装を着てメークをすると色々な刺激をもらえるんですよ。そこからスタートしたという感じがあります。

ー今回は、東の悪しき魔女と化していた女性の真の姿であるイーヴリンと、主人公ポルカたちに敵対するリアルクィーンの2役を演じます。

 それもまた楽しみですね。切り替えが大事になってくると思いますが、私は切り替えるのは得意なので。同じ人がやっているから同じだと思われないように、別人になれるようにスイッチを入れたいと思っています。

ーリアルクィーンは女王アリをイメージして作られたキャラクターで、作品最大の敵になると聞いています。ビジュアル的にもインパクトが強いキャラクターですね。

 キャラクタービジュアルを見て、自分でも強烈だなって思いました(笑)。敵役にはなりますが、敵たちにもモンスターたちにもバックグラウンドが絶対にあるので、なぜそうなったのか、守るべきものがあったのかなど、背景を考えながら演じるのは楽しみなところでもあります。

 ー2幕では土屋さんの歌唱シーンも予定されているとか。

 リアルクィーンで歌います。これから楽曲についても話し合うところなので、まだどうなるかは分かりませんが、舞台では歌詞が大事だと思うので、歌詞を音とともに伝えていきたいです。日本語の歌詞って、まっすぐに心に届くと思うんですよ。「嫌いだ」と歌ったら「嫌い」が心にそのまま入ってくるので、歌詞とマッチした歌い方ができたらと思います。そうしたら、強い言葉を歌っていてもその奥にある悲しい気持ちや、本当の気持ちを伝えられるのかなと思いますし、共感をしてもらいやすいのかなと思います。それが音楽の楽しさだと思うので。奥深く、大事に歌いたいです。

ーライブで歌うときと舞台作品の中で歌うときに違いはありますか。

 あると思います。歌は感情が全て出るものだと思うので、私はいつもうそなく歌いたいと思っています。舞台でそのキャラクターとして歌っていても彼女の感情と自分の感情を引っ付けてうそなくやろうと思っているので、そこはライブで歌っている音楽と一緒です。ただ、(こうした舞台では)音楽や音は、自分が選ばないものだったりするので、そこが面白さでもあり、違いでもあるのかなと。ゲームの世界を大事にした音になると思うので、私にとっては新しいものを見つけられる機会にもなればいいなと思っています。