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玉木宏、育児の楽しさと難しさは半々「楽しい瞬間がたくさんあるからこそ、一緒にいて面白い」【インタビュー】

ー本作に携わることで検察審査会について意外だなと知った事実や、視聴者に知ってもらいたいなと思う発見はありましたか。

 僕も検察審査会というシステムは知りながらも具体的な内容は分からなかったので、本当に法律も知らないような一民間人が審査会に参加し、検察によって不起訴になった事案を改めて審査するのだと理解しました。検察審査員の11人がみんな、すごく優しい人たちだったら、そういう事案を前向きに調べていくことができると思いますが、決してやる気がある人たちを集めているわけではありません。今回の作品では、個性豊かな寄せ集めの11人というところがキーになっていると思います。

ー劇中では、越前剛太郎が2人の子育てに奮闘する部分も描かれますが、私生活でお父さんでもある玉木さんが感情移入した場面や、“子育てあるある”だなと感じられたことはありますか。

 シーンの中というよりも撮影現場で子役の子たちに親目線で感心してしまうことがたくさんあります。息子役の子は5歳なのですが、よくこんなに長い時間、集中力を保って仕事ができるなと感心します。親としての気持ちも分かるので、楽しい空間だと思って臨んでもらい、その気持ちをどうにか維持させて飽きさせないようにしないといけないと、親目線に立ってお芝居以外のメンタルサポートをしています。

ー私生活でお父さんになられて、現場での子役の方への関わり方や気持ちが変化した部分があるのですね。

 そうですね。自分が親になったことで、子どもに対しての接し方が分かるところは多くあります。子役の子が自分の子どもと年齢が近い分、こうすれば同じ距離感で話ができるのかなということも分かってきた気がします。でも、撮影初日に長女役の子が緊張で泣いてしまって…。せりふ量が多くてプレッシャーも感じていたのだと思いますが、撮影が終わる頃には彼女が晴れやかな表情になっていたので、1つ大きな壁をクリアできたのかなと思って見ていました。役を通してというよりも、撮影以外のところも含めて俯瞰(ふかん)して見られるようになったのかなと思います。

ー玉木さんが子育てをされる中で、育児は楽しいとか難しいとか、日々どんなことを感じられていますか。

 育児の楽しさと難しさは、半々ですね。当然子育ては難しいと思いますが、やはり難しさだけではなくて、楽しい瞬間がたくさんあるからこそ一緒にいて面白いですし、成長するにつれて、また違った難しさが出てくるのかなと感じています。

ー最後に今年の抱負を教えてください。

 仕事面はもちろん、最近はプライベートもすごく充実しているので、今年も子どもと過ごす時間や好きな格闘技の練習に費やす時間を大事に、仕事以外の時間も充実させられたらいいなと思います。

 (取材・文/小宮山あきの)

Ⓒ「ジャンヌの裁き」製作委員会