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ダイアモンド☆ユカイ「命を懸ければ、怖いものなんてない」 仕事に人生に全力投球で生きる【インタビュー】

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 1986年にロックバンドRED WARRIORSのボーカルとしてデビューし、一世を風靡(ふうび)。バンド解散後には、ソロデビューを果たし新しい音楽スタイルを模索する一方で、役者としても活動の幅を広げ、映画やドラマ、舞台で活躍するダイアモンド☆ユカイ。8月26日から上演されるミュージカル「浜村渚の計算ノート」には、ドクター・ピタゴラス役で出演する。ダイアモンド☆ユカイに公演への意気込みや還暦を過ぎて感じている自身の生き方についてなどを聞いた。

ダイアモンド☆ユカイ (C)エンタメOVO

-青柳碧人氏による推理小説を原作としたミュージカルである本作のオファーを受けたときの気持ちを教えてください。

 原作を知らなかったので、最初はあまりピンとこなかったのですが、仕事は基本的に断らないので、それで引き受けました。

-断らないんですね。

 いただいた仕事は、自分のことを思って皆さんがくださったものなので。もちろん、すでに予定が入っているとかどうしても引き受けられないことはありますが、それ以外は請けています。なので、今回も何も知らずに、不思議な名前のキャラクターだなと思って引き受けました(笑)。その後に原作を読んだのですが、これが面白かったんですよ。正直に言ってあまり数学が得意じゃないですが、それでも原作はとても楽しく、これは新しいと思いながら読めました。ドクター・ピタゴラスは、“ジョーカー”のようなイメージの人物。面白そうな役だなと思っています。

-ミュージカルということで、劇中では歌唱シーンもあると思いますが、普段、アーティストとして歌っているときと、ミュージカルとして歌うときの違いはありますか。

 ないです。何をやっても自己肯定感のなかった俺に歌を歌うことが自信をつけてくれたんです。歌には本当に感謝しているんですよ。だから、どんな歌を歌うときも、命を懸けて歌っています。

-「命を懸ける」というのは?

 俺は覚えが悪いんですよ。せりふももちろんですが、歌の覚えも悪いんです。それも、人の作った曲だとより時間がかかる。譜面が読める人やうまい人が5回聞けば覚えるところを、500回聞かないと覚えられないんです。だから何回も何回も、毎日毎日、繰り返してやっと1曲を覚えるんです。でも、1度覚えた歌は体に入っているから、忘れない。そういう歌い方しかできないんです。だからミュージカルも時間がかかると思います。