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名取裕子「“ぜひ友近さんと”とお願いして」友近「名取さんとコンビでやっていきたい」2時間サスペンスを愛する2人が念願のW主演『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』【インタビュー】

 「法医学教室の事件ファイル」シリーズを始め、数多くの2時間サスペンスで活躍してきた名取裕子。そして、2時間サスペンスを愛する人気お笑い芸人の友近。プライベートでも親交のある2人が、“2時間サスペンス“の世界観を復活させた『2時間サスペンス THE MOVIEシリーズ』の第一弾『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』(全国公開中)で念願のW主演を果たした。

 テレビショッピング界のカリスマバイヤー・青池春香(名取)と実演販売の女王・長野吉江(友近)。生放送での対決中、突然の殺人事件に巻き込まれた2人が、協力して真相究明に挑む物語だ。かつて民放各局で親しまれた2時間サスペンスの“お約束”を踏まえ、ファンの期待に応えた本作の舞台裏を、W主演の2人が語ってくれた。

友近(左)、名取裕子(C)エンタメOVO

-本作は、かつて民放各局で親しまれた“2時間サスペンス”の復活を目指した『2時間サスペンス THE MOVIEシリーズ』の第一弾となりますが、お二人の元にも復活を希望する声は届いていたのでしょうか。

名取 「またやってほしい」という皆さんのお声は、私もたくさん聞いていました。友近さんの YouTube の閲覧数も、ものすごいですよね。

友近 80年代の2時間サスペンスの世界観を再現した『友近サスペンス劇場』という作品をYouTubeで公開したら、1 日で 100 万再生も行ったんです。1時間半もあるのに、「最後まで見てしまいました」という感想もいただいて。それだけ待っている人が多かったんでしょうね。

-今回のW主演は、元々お二人が親しかったことをきっかけに実現したそうですが、お二人の交流も含め、出演の経緯を教えてください。

名取 私は元々、友近さんのファンだったんです。それで、10年以上前に京都でドラマの撮影があったとき、帰りに名古屋の水谷千重子(友近の別名義)の公演を1人で見に行ったことがあって。そうしたらその後、友近さんが吉原を舞台にしたお芝居に呼んでくださったんです。

友近 私が⽔⾕千重⼦で遊郭を舞台にしたお芝居をしたとき、ダメ元で「ぜひ名取さんに!」とお願いしたら、出演してくださって。

名取 すごく楽しかった。あのときの思い出は、私の宝物です。その後、トーク番組などでご一緒したときも、お話が面白くて。だから今回も、「2時間サスペンスの火を灯し続けたい」と、企画が立ち上がったとき、「ぜひ友近さんと」とお願いしたんです。

友近 うれしすぎるお話をいただき、「やります!」と即答でした。

-念願のW主演ということで、お二人とも楽しそうに演じられていましたね。

友近 名取さんは、芸人でも難しいお笑いの間を、サッとつかんでいて。それが、思わず笑ってしまうほど面白いんです。

名取 友近さんはすごく真面目な方で、びっくりするくらい静かに台本を読み込んでいて。近寄り難い“女優オーラ”を放っていました(笑)。

友近 オーラ!!いやいや。名取さんや大先輩の皆さんに迷惑かけないように、せりふを覚えるのに必死だったんです。それで誰ともしゃべらずずっと台本を…。

名取 でも、本番は“立て板に水”の素晴らしいせりふ回しで、すごく面白かった。女優・友近のパワーを感じました。私なんか、もうせりふを覚えるのも一苦労で(笑)。

友近 なにをおっしゃいます。名取さん、パーフェクトだったじゃないですか。その上、ひょうきんな方なので、現場も盛り上げてくださって。

名取 「みんなでこの作品を作り上げるんだ!」ということを長年続けてきたので、つい、いろんなことが気になってしまうんですよね。

-お二人の息の合ったお芝居に加え、ほかの共演者の方々も、風間トオルさんや国広富之さん、中山忍さん、東ちづるさん、水野真紀さんなど、2時間サスペンスの常連だった方がそろっていますね。現場の様子はいかがでしたか。

名取 皆さん、ツボを押さえているから、安心感がありますよね。芝居も、テストからテンションを上げていくので、すごいなと思って。それと、友近さんのファンクラブの皆さんも、エキストラで協力してくださいましたね。

友近 去年、ファンクラブを作ったばかりなので、エキストラを募集するとお聞きして、皆さんと交流できるいい機会かなと思ったんです。それでご相談したら、「是非来てください」ということになって。参加してくださった皆さんも「いつ見られますか?」と心待ちにしていました。

-テレビショッピングが題材ということで、サスペンスの要素に加え、随所に盛り込まれたお二人のショッピング対決も見どころです。花魁の格好をしたり、極妻の格好をしたり、お二人の持ちキャラを交換したりと、趣向を凝らしていますね。

名取 笑っちゃいますよね(笑)。でも、30~40年ぶりに花魁の衣装を着たら、動けない、振り向けないで、10メートル歩くだけでも大騒ぎ。それで「うるさい!」と怒られて(笑)。昔は一日中あの格好で、「走れ!」と言われていたんだから、よくやったなと思います。

友近 でも、『吉原炎上』(名取の主演映画)好きな私は、「名取さんが花魁に!」と感激でした。自分たちの持ちキャラを交換する場面では、名取さんが水谷千重子の歌を歌ってくださって。

名取 実は、10年前から「やりたい!」と言っていたの。ただ私、今まで歌ったことがなくて。でもつい最近、ドラマで歌わなければいけない役があり、カラオケ店で練習をしたんです。今回はそれに続いて、人生で二度目の歌です。

友近 貴重な機会でしたね。

-友近さんは名取さんの代表作「法医学教室の事件ファイル」のパロディーを演じていましたね。

友近 やらせていただき、光栄でした。

名取 真面目な顔で「メス」と言うから、何を解剖するのかと思ったら…。爆笑でした(笑)。