美容室を「また利用したい!」と思ったのはどの場面? 他店との差別化要因は?——「美容サロン顧客満足調査」

「美容室をまた利用したいと思った場面」
美容室をまた利用したいと思った場面

 コンビニエンスストアよりも店舗数の多い「美容室」。そのため競争環境が激しく、リピーターを増やすことが経営安定のカギを握っているが、来店前から帰宅後までのどのポイントで顧客は美容室のリピート利用を決めているのだろうか。リクルート(東京)の美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は、過去1年以内に美容室を利用した20~59歳男女の延べ2600人に対して、「美容サロン顧客満足調査」を実施。調査は、女性が7月5日~10日、男性は7月10日~13日に行った。

 まず「美容室をまた利用したいと思った場面」について、リピート意向者(男女各1000人)に複数回答で聞くと、トップ3には男女共に「仕上がり確認」「施術」「カウンセリング」がランクイン。やはり技術の良しあしがリピートを決める重要なポイントになっているようだ。このほか、2021年の前回調査時から「会計」(男女共に第7位)がスコアを上げており、この2年の間でキャッシュレスやオンライン決済など、決済手段が多様化したことも影響している様子がうかがえる。

美容室を「また利用したい」と最も強く思った場面
美容室を「また利用したい」と最も強く思った場面

 次に「美容室をまた利用したいと最も強く思った場面」を、リピート意向者(女性832人/男性780人)に質問した。男女どちらも「サロン滞在中」が半数以上を占めているが、女性24.0%・男性32.3%の顧客が「来店前」にすでにサロンのリピート利用を決めていることが分かった。

美容室をまた利用したいと思った具体的な内容
美容室をまた利用したいと思った具体的な内容

 そこで、来店前に「美容室をまた利用したいと思った具体的な内容」について、リピート意向者(男女各1000人)に複数回答で尋ねたところ、男女共に第1位は「ネット予約できる」こと。その他、「口コミの評判が良い」「予約が取りやすい」でトップ3を占めており、前回調査時よりも、予約に関する項目のスコアが上昇した結果となった。