カルチャー

タイムトラベルしながらノートルダム大聖堂を学べる体験型特別展 AR技術を駆使、日本科学未来館で11月6日から開催

「巨大な写真やステンドグラス、立像模型などで演出される会場」(イメージ)

 

 日本科学未来館(東京都江東区)で11月6日~2025年2月24日、特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」が開催される。料金は19歳以上の大人1800円、中学生以上18歳以下は800円、小学生500円、未就学児は無料。

 同展は日本科学未来館とパリ・ノートルダム大聖堂展製作委員会が主催。ノートルダム大聖堂にある巨大なステンドグラスの壁面映写や立像模型などを間近で鑑賞できるほか、拡張現実(AR)技術を使った体験型展覧会で「ヒストパッド」と呼ばれる専用端末を用いて、会場を歩き回りながら、ノートルダム大聖堂の創建時から現代までをタイムトラベルすることができる。

 会場の各所に設置されている「タイムポータル」にヒストパッドをかざすと、さまざまな風景が時空を超えて画面に現れる。画面上のポイントをタッチすると解説が表示され、音声で聞くこともできる。

 同展は化粧品のロレアルグループ支援で、世界16カ国で巡回展が開催されている。日本会場だけの特別コンテンツとして、修復作業や尖塔の再建に用いられた先端科学技術などにもフォーカスする、としている。

 ノートルダム大聖堂は、800年前にパリのシテ島に建築され、世界遺産に登録されているが、2019年4月の火災で大きな被害を受けた。ドローンやコンピューターグラフィックス(CG)による分析など最新のIT技術と、熟練工の建築・美術品修復の技によって現在も修復作業が続いている。