一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(東京)は、「国際小児がんデー(International Childhood Cancer Day)」の2月15日に、「デジタル・エンジェルズPT」を設立。メタバースとNFT(Non-Fungible Token、代替不可能なデジタルデータ)を用いて長期入院中の子どもたちを支援する共創プロジェクトをスタートした。
毎年、世界では30万人以上、日本国内でも2000~2500人程度の子どもたちが小児がんと診断され長期入院を余儀なくされているという(国立研究開発法人国立がん研究センター 小児がんの患者数)。その他の難病も合わせると、1~14歳の入院患者数は約1万4000人に上る(厚生労働省 令和5年患者調査の概況)。
日本デジタル空間経済連盟によると、昨今のメタバースには、「(通信環境が許す限り)時間や場所を選ばずに接続が可能」、「自分自身の分身または自分とは異なる分身をアバターとして作り出すことができる」というメリットがあり、単なる仮想空間ではなく、ユーザー同士のインタラクション(相互作用)や経済活動が行われる場所へと発展を遂げている。また、NFTは、絵画や工作物を含む実物資産のデジタル化の手段として用いられるケースが増えているという。今回設立した「デジタル・エンジェルズPT」では、長期入院中の子どもたちが作る絵画や工作物等の作品をメタバース空間上にアップロードすることで、子どもたちが思い出の作品を残し続けることができ、家族やサポーターが子どもたちの作品をメタバース上で見て、楽しみ、応援することができるアプリケーションの提供を行うことを目指していく。
また、同PTに参画する法人・団体とのコラボレーションにより、アプリケーションの中で、子どもたちが楽しめるさまざまな空間やイベントを企画・提供していくことを目指し、協力法人・団体を募っている。問い合わせは、一般社団法人日本デジタル空間経済連盟 デジタルエンジェルズPT事務局、メールアドレスjimukyoku@jdsef.or.jpまで。