カルチャー

伝統文化が舞台で響き合う 東京・観世能楽堂で漆・能・音の響宴

 能の舞台と漆芸、そして蒔(まき)絵の楽器。日本の伝統文化を代表する異なる分野が、一つの舞台で響き合う公演、「悠久の美 ― 漆・能・音の饗宴」が2月8日(日)、東京・GINZA SIX地下3階の観世能楽堂で開催される。Art&Scienceシンフォニー協会(東京)が主催。

 公演では、「楽器×漆」というコンセプトを象徴する特別な楽器が使われる。演奏に用いられる日本生まれの「遠州ピアノ」には、日本の伝統美術である蒔絵が施され、日本最高峰の金属加工技術による「メタル尺八」にも蒔絵が施されている。これらの楽器は、音を奏でるための道具であると同時に、視覚的な表現としても舞台を構成している。

 蒔絵は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を含む漆芸作家と、その継承者が制作に携わった。楽器と美術、演奏と工芸が分断されることなく、一体となって舞台表現を形づくる点が、公演の特徴のひとつ。近年、映画や舞台などをきっかけに、これまで伝統文化に親しみのなかった層にも関心が広がっており、伝統を「遠いもの」としてではなく、現在進行形の表現として体験できる場を創出することを目指している。

 14時開演。SS席:2万円、S席:1万5000円、A席:1万1000円。チケットはPeatixで購入できる。